スピーカーのインピーダンス。JOYN SMART STATION開発秘話 | CYBERSTORK - REAL MATERIAL -

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車用で多用されている4Ωのスピーカー。
実は、再生される周波数によってインピーダンス(抵抗値)が変化しているのはご存知でしょうか?

音楽の信号には、いろいろと波がありそれに連動して、スピーカーに流れる電流も変化しています。

150Hzなどの低域では、2Ω近くまで下がり、スピーカーを駆動するのに大きな電流が必要となる場合もあります。

スピーカーは鳴らせても、止めることが出来ないと、低音がぼわっとしたり、ブーミーに感じたりします。いわゆる制動力が足りない状態です。

そういったスピーカーを十分にならしきるためには、なるべく低いインピーダンスをドライブできるアンプが必要になり、そのためには、大電流を流せる強力な電源が必要となります。
(ホームオーディオの高級コンポやカーオーディオの外部アンプが巨大なトランスを使っているのはこの辺りに理由があります。)
そのため、JOYNやOlasonicのNANO COMPOのような小型の筐体には到底収めることができません。

ただ、実際の音楽信号を考えると、常時大電流を流せる能力が必要なわけではなく、スピーカーのインピーダンスが低くなるような周波数の信号が来た時に,瞬間的に大電流が流せれば,能力的にはそのスピーカーをドライブできる能力があることになります。

JOYNでは、Olasonicが開発したSCDSという技術の考え方をもとに、パワーアンプICの直近に4700uFという大容量のコンデンサを2個接続することによって、瞬間的な電流供給能力を高めています。
また同様に、入力部のOPアンプや電子ボリュームの直近にも1000uFのコンデンサを入れています。

(画像は、開発途中のものです)
こういったJOYNを構成する各ステージの瞬間的な電流供給能力の向上が、JOYNの音の良さにつながっています。


Olasonicの小型コンポの考え方を、車に投入したのがJOYNですが、こちらの記事もぜひお読みください。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20141016/1060847/

http://ascii.jp/elem/000/000/770/770631/

これらの事柄を伝えることを続けているのですが、呼び方も考えております。

ツインカムが業界ではDOHCの通称で知られるところとなりましたが、
ツインコンデンサ、ツインキャパシタ

電気を溜めて、必要な時に放出する意味で、

DCDSとでも命名しますか。どなたか良いアイデアあったら教えてください。

double-capacitor-drive-system
or
double-condenser-drive-system