2014年にJOYN試作機1号が完成した日。
僕は、初めて音響の違いを体が感じて涙が出そうになった。
そのことを、ソニー、東和電子とオーディオ一筋50年を歩まれた方
川崎さんにお話したときのこと。
「僕は、JOYN試作1号機を視聴した時に、涙が出そうになりました。体が感じているというより、魂が共鳴しているように感じました。そんなことってあるのですか?」
川崎さんは、「あるみたいです。可聴領域を超えた世界は、まだまだ科学的に解析できていない部分も多いですが、音、音響の世界には、そのような領域があるのです。わからないことも多い分野ですが、回路設計の醍醐味はそのようなところにもあります。」
と仰られました。
サイバーストークとして、これやろう!と思えた瞬間でもあったあの日の、僕の涙目は、今も鮮明に覚えています。
その想い、その体感を、少しずつ体感していただいた方の中に生まれてきていることがとても嬉しい。
つい先日も、涙目になったとおっしゃられた方がいらした。その後に帰られた道中で涙目で終わらず、涙が流れていたとも。
もうすぐ、それを製品にして、世に出し、そう感じて頂ける方々が増えるかと思おうと、とても楽しみでならない。音楽を聴く時間に新しい価値をプラスできたならば、サイバーストークとしての、役割をひとつ果たすことができる。
画像は、川崎さんがイベントでナノコンポのデモをやられていた時。
今は、試聴室「おぃで~オーディオ」を営まれています。
サイバーストーク 中田知紀