兵庫県立芸術文化センター 

 尾高忠明 指揮大阪フィルハーモニー交響楽団 

 
シューベルト

「交響曲第7(8)番」 


 ブルックナー

「交響曲第9番」 


 「未完のシンフォニー」と題されたコンサート。前半のシューベルト「未完成」は割合淡々と演奏していたように思いますが、音の表情付けなどはクッキリしていてメリハリがついた音楽かなあという印象でした。第1楽章リピート部分もきっちり実施。
 ブルックナー「交響曲第9番」は隅々まで「フォルテ」を感じるような強靭な音楽で第3楽章後半に出てくる神秘的な和音まで強さを感じました。印象に残った場面は第1楽章最後のところで溜めと音の伸ばしを思いっきり派手に表現していました。こういうダイナミックな表現を最近の尾高氏はよくしている気がして、若い頃のこの指揮者の印象とは全然違う感じになっていると思います。