ザ・シンフォニーホール

秋山和慶 指揮日本センチュリー交響楽団


レズニチェク

「ドンナ・ディアナ序曲」

ラフマニノフ

「パガニーニの主題による狂詩曲」

小林愛実(ピアノ)


デュティユー

「交響曲第1番」




最初のレズニチェク「ドンナ・ディアナ序曲」は充実していたと思いますが、次のラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」がオーケストラの状態が良くなく残念。金管楽器が不安定だったと思います。アンサンブルの乱れも気になりました。小林愛実のピアノ独奏は途中まで特徴無く淡々と進んでいましたが、有名な第18変奏辺りから個性発揮で大変深い感情を込めて演奏していたと思います。その次の第19変奏も一音一音丁寧に弾いていて「オッ!」と思わせるようなキラリと光るものを感じました。初めて聴いた奏者なのですが深くドス黒いような暗い音楽がやりたいのか?と聴き手に感じさせるような情感溢れる表現出来るピアニストという印象でした。
メインのデュティユー「交響曲第1番」は前半不調だった金管楽器も健闘していて良い演奏だったと思います。