守山市民ホール

葵トリオ


モーツァルト

「ディヴェルティメント(ピアノ三重奏曲第1番)K.254」

シューマン

「幻想小曲集作品88」


ブラームス

「ピアノ三重奏曲第1番」


軽やかなモーツァルトから濃厚なブラームスへと流れていくコンセプトのプログラムとのことでした。ほぼ実演で聴く機会が無いというシューマンのピアノ三重奏のための作品「幻想小曲集」は第3曲での集中力高いアンサンブルが良かったです。
メインのブラームス「ピアノ三重奏曲第1番」はアフタートークによると8年ぶりに取り組んでいる作品とのことだが、とても信じられないような完成度だったように思います。特に第1楽章終盤のだんだんと黄昏ていくような場面でのピアノの音色の変化が凄かったです。「寂しさ」を表現しきったような凄い演奏でした。いつもながら三人とも上手いのだけれども、そのなかでもやはりピアノが要の三重奏団なのだという印象をさらに強くしました。