フェスティバルホール

尾高忠明 指揮大阪フィルハーモニー交響楽団


武満徹

「オーケストラのための波の盆」


ブルックナー

「交響曲第6番」



武満徹の「オーケストラのための波の盆」はテレビドラマのための音楽が元ということでゲンダイものの響きも無く聴きやすい作品なので美しくて良かったです。弦楽の弱音での集中力も素晴らしかったです。
ブルックナー「交響曲第6番」はリズムの厳しさが全編を貫いていて緊張感溢れる演奏でした。滑らかにスラーのように音を繋ぐことなく一音一音ハッキリと発音させる弾き(吹き)方を全メンバーに徹底させているように感じたのもより厳しい印象を与えていたように思いました。それと鳴らしに鳴らす金管楽器もすごく印象的で、豪快な音楽になっていたように感じました。
特に印象に残った場面は第2 楽章終盤で弦楽からオーボエにメロディーを受け渡すところで一瞬の「間」を感じたところでした。この場面は大変美しかったです。