きっとここが帰る場所  2012年公開

監督   パオロ・ソレンティーノ
出演者 ショーン・ペン 
音楽   デビッド・バーン ウィル・オールダム

$'70s,'80s Culture

会社の同僚からすすめられたのがきっかけですが告知の写真を見て、見てみようかなと思った。音楽でいうジャケ買いに近いですね。

イタリア人監督がつくるアメリカのロードムービーってどんなもんだろうというのに興味があったのとちょっとクラクラする体験をしたかったのですね。

ストーリーは、ちょっと乱暴に短くいってしまうと父親の仇討ということになってしまいますが(もちろんそれが本当のテーマではないと思いますが)

それぞれの生い立ちを抱えた哀しい人間模様を重層的に描いているということなんだと思いますが 映画の中の「思うに 寂しさと寂しさみは 相性が悪い」というセリフをはじめとする少し印象的なセリフが映画のキーワードのようにでてきます。

私にとっては映画のテーマを追う以前にストーリーの展開の仕方と美しい映像と抑制されたセリフ、そして久々に見たデビッド・バーンの演奏に頭が少しクラクラさせられました。そういった意味では、狙い通りジャケ買いがあたったのかな。

ロードムービーというと私にとっては、70年代のイージーライダー80年代のパリ・テキサスなのですが、パオロ・ソレンティーノ監督も若い頃この映画をみたのでしょうねこの映画は、パリ・テキサスのハリー・ディーン・スタントンがでてきます。





「きっとここが帰る場所」を上映していたのは、空中庭園のある梅田スカイビルにあるシネリーブル梅田というシネコンの100席ほどの小さなシアター。映画館のロケーションもたまたまこの映画を見るには、よかった。

梅田スカイビルは、大阪駅の北側にあるのだが少し離れている。ヨドバシのさらに北の建築中の高層ビル群の真下を通りさらにJR北ヤード下の薄暗い地下道をしばらく歩かなければならい、しかし地下道をでると異空間に突如でたように空中庭園のある梅田スカイビルが現れる。ここでの道のりもちょっとした非日常体験な感じでした。

100席くらいシアターなので混んでいるか思ったら20人くらいで中段、真ん中の席でゆっくりみれた。この種の映画は、やはり満席には、ならないんでしょうね。見に来た20人に親近感を覚えました。この人たちなんでこの映画みにきたんでしょうかね。

ちなみに一番上の写真は、ここの空中庭園でとった写真です。