パリ、テキサス  1984年公開

監督  ヴィム・ヴェンダース
出演者 ハリー・ディーン・スタントン
    ナスターシャ・キンスキー
音楽  ライ・クーダー
第37回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞

ヴィム・ヴェンダースは、小津安二郎を敬愛していると言う。「東京物語」等と比較して物語の流れ方、映像の間の入れ方、丹念に人物描写するところなど似ているような気がする。ハリウッド物好きな単細胞では、最初の15分で音を上げてしまうと思うが物語はゆっくりと展開し、後半の印象的なシーンへ繋がっていく。幸せな時間を映す8mmのシーンも印象的だが、対照的なマジック・ミラー越しの元夫婦のモノローグ風の会話が切ない。