コピー機のかわりにどんどんセットした紙を取り込んでスキャンしてくれるScanSnap(S300)

初期のモデルで、今からのインストールでは(ライセンス切れで)OCR機能がインストールできなかったりして残念なのだけど、

昔から使っていて一応フル機能が使えるので最近まで結構便利に使っていた。

 

ところが、ある日スキャンしようとしたら調子が悪くて紙を吸ってくれない。

後でまた試そうと思っていろいろしていたら、二度と動かなくなってさあ困った。

何と、紙送りのローラーが加水分解してベタベタになった上に裂けているではないか。

ネットを探すと結構自分で修理してる例が見つかる。

既に富士通のサポートは切れているのだが、どういうわけか補修部品は手に入る。

Amazonでフィードローラビックローラー&パッドの周辺一式を入手した。

 

外部に見えるネジは4つしかないし、これは回路基板ブロックを固定するためのもの。

いい感じに価格.COMに交換作業の詳細を書いている人が居たので参考にしてみた。

 

給紙カバーを弓なりに曲げて外す。

給紙カバーの後ろのカバーを同様に弓なりに曲げて外す。

 

底の4つのネジを外し、金属性の底カバーを開ける。

接続された4つのコネクタ+フレキケーブルのラッチを上げて、全部外す。

 

左右の蓋状になったカバーを、底の側にあるプラスチックの爪をドライバ等で押してカバーを横に引いて何とか取り外す(爪折らないか心配)。

 

前面カバーから外すように書いてるけど、どう外していいか分からず。

自分はYouTubeの修理画像を参考に背面から外した。

 

前面カバーも結局はツメで止まっているのでガタガタ揺すって外すしかなかった。

さらに2枚目の金属カバーを取り外し。アース線を外し、タッピングネジを2つ外し、

ちょっと知恵の輪をして横にスライドさせて外す。

 

次に2本のネジを外してモーターを外し、さらにそれを取り付けているカバーも外す。

駆動ベルトが見えるので、ベルトテンショナーの状態を撮っておく。(忘れてたが何とかなった)

ローラー側からベルトを慎重に外す。

(ローラーの上にあるスイッチボックスは別に外れなかった)

前側フィードローラ―のギアはシャフトに爪がハマり込んで止めてあるので、

ギアの切り欠きにマイナスドライバでも入れて少し切り欠きを広げて爪を浮かせて外す。

ブロンズ色の軸受けを引き上げてシャフトを動かせるようにし、軸受けごと片側に寄せてローラーを付けたまま外す。

シャフトにローラーが付いた部品を買ってあるので、古いシャフトからスポンジを取り外したり、ローラーをシャフトに入れ直したりせずに、まるごと交換して新品にして元に戻す。

 

次に後方フィードローラ―を外す。

まず、紙詰まりセンサーユニットを動かすレバーを外す。

スプリングが付いているのでセットされた状態を撮っておく。

マイナスドライバ―で慎重に上に浮かせて2か所の軸受けにハマったレバーを下から軸受けの隙間から引き外す。

組みなおす時にスプリングをきちんとセットできないと、組み上げした後にここがエラーを出す。

 

後部フィードローラ―もブロンズの軸受けの耳を引き上げて回転させることでシャフトを外せるのだが、まず板バネで抑えてある部分をマイナスドライバー等でこじって外す。

さらにシャフト左右にハメこまれたギアを外す。(戻す時右と左を間違えないように)

こちら側の軸受けも耳を引き上げて回すと横のケース穴を通すことができる。

反対側も耳を引き上げて片側に寄せてシャフトを外す。

 

ビックローラーも買ったので交換する。

紙詰まりが起きた時に開ける部分を開くと、ビックローラーのカバーはほとんど抵抗なく外せる。

シャフトも左右にあるブロンズ色軸受けパーツの耳を引き上げて外すのだが、ギアのある側は簡単だが、ローラーの付いた側は裏側から作業しないといけないので動かすのが多少面倒。

とりあえずドライバーを差し込んで突いて回す。

ローラーはシャフトにストッパーネジで回転を、爪で左右位置を決めて止まっているので、爪をマイナスドライバ―でコジって外して引き抜き、交換する。

戻す時もローラー側は作業スペースが狭くて暗くて、とても面倒なのでライトで光を当てながら作業した。

ブロンズ軸受けを戻して、プラスチックのカバーを乗せ、反対側にセットされた紙抑え部分を交換。

 

後部フィードローラ―に戻って、新品を買ってるのでまるごと交換。

シャフトを付けたら、スプリングの位置を確認しながら紙詰まりセンサーのレバーを付けて、上から金属のカバーをかけてアース線を取り付けて。

そして、その後モーターを取り付ける時にシャフトの左右を間違えて組んだことに気付く。

既に駆動ベルトも取り付け、モーターカバーを取り付けるところで、メインギアが浮いてカバーが閉まらなくなってやっと組付けミスに気付いたので。

後部フィードローラ―の取り付けから全部、やり直し。

 

その後、ベルトを取り付け、テンショナーを適当にセットして、タッピングビス1本でモーターカバーを、タッピングビス2本でモーターをセット。駆動ワイヤーを筐体の窪みに通して、メイン基板に各種コネクターを接続。

裏ブタのタッピングビスを4本取り付け、最初に取り外した給紙カバーを取り付けて、終了。

 

とりあえずスキャンできるようになった。