STU48のファンでない方は、スルーして下さい。

STUのファンの方は、ひととき、お付き合い下さい。

 

私の注目する2期生メンバー、今回は、その第2回目です。

今回、紹介するメンバーは、この方です。

 

【清水 紗良(しみず さら)】

 

 

清水紗良さんは、広島県の出身で、14歳。

彼女の注目すべき魅力は、優れた歌唱力とダンスです。

 

1.歌唱

紗良さんは、池田裕楽さんと同じく、 2020年3月19日に STU48号で開催された「STU48のソロカラオケLIVE in STU48号 ~私、1人でも歌えます」 で、 その実力を如何(いかん)なく発揮し、他のメンバーたちやファンを驚嘆させました。

一言で言えば、「14歳とは思えない歌唱力」です。

発声・声量・声質・音程・リズム感・表現力、どの項目を見ても、100点満点で95点以上。

しかも、声域が広く、ファルセットなしで2.5から3オクターブ近くまでの声を出すことができます。

肺活量が大きいのでしょう、音価の長い音符も、揺らぐことなく発声できますし、豊富な声量に支えられた歌唱は、聴きごたえがあります。

低音部に若干のかすれがありますが、それがなければ満点で評価できるでしょう。

これは、幼稚園の年少組の頃から小学校3年生まで所属していた「NHK広島児童合唱団」で、基礎をしっかりと学んだことが大きいと思います。

まさに、池田裕楽さんと双璧を成す、2期生トップクラスの歌唱力です。

 

紗良さんは、ASH(アクターズスクール広島)の卒業生であり、「革命少女」というユニットのセンターを務めていましたので、YouTubeに動画が数多くアップされています。

それらをチェックしたところでは、歌のジャンルによる歌唱時の発声のばらつきは、殆どありませんでした。

SHOWROOMのカラオケ配信を見ても、アイドルソング、ポップス、ロックに近い曲、いずれもきっちりと歌えますし、スローテンポの曲もアップテンポの曲も、問題なく歌いこなしています。

弱冠14歳で、この歌唱力ですから、将来が楽しみです。

 

2.ダンス

紗良さんは、ダンスのスキルもまた、2期生の中でトップクラスです。

ASHに入学する前は、ダンス未経験ということですが、才能もセンスもあったのでしょう。

2017年4月に、11歳でASHに入ると、その才能を認められ、わずか12歳にして、「革命少女」のセンターに抜擢されました。

 

「革命少女」は、「愛踊祭2018」(注)のために、1年間の期間限定で結成されたユニットで、スクール内のオーディションによって選ばれた5人のメンバーから構成されていました。

紗良さん以外は全て、大谷満理奈さんがSTU48への加入前に所属していた「MAX GIRLS」のメンバーであり、経験年数は彼女より長かったにも関わらず、紗良さんがセンターに抜擢されたのは、彼女の歌唱とダンスが、高く評価されていたからでしょう。

 

(注)

「愛踊祭(アイドルまつり)」は、2015年から2019年まで開催された、日本の女性アイドルによる、アニメソングカバーコンテストです。

ASHは、第1回から第5回まで全ての大会に、中国・四国代表として参加しており、以下のようにスクール内ユニットを送り込んでいます。

2015年~2017年 SPL∞ASH (2017年優勝)

2018年 革命少女

2019年 mofmof

(以上「Wikipedia」より)

私の推している今村美月さんも、2016年の大会に、SPL∞ASHのメンバーとして出場しています。

 

2018年の大会では、課題曲2曲(「ムーンライト伝説」「ひょっこりひょうたん島」)とオリジナル曲(「Journey」)を披露していますが、紗良さんのダンスは、中学1年生とは思えないほど安定していて切れもあり、ターンもフォーメーションチェンジも流れるようで、なかなか見ごたえのあるものでした。

 

私は今回、この連作エッセイを始めるに当たり、2期生のダンススキルを判定する「基準」として、この「愛踊祭」にエントリーしたグループのダンスを使っています。

前回のブログでも書きましたが、 「僕の太陽」公演は10年以上も前に初演された公演で、ダンスは現在のものと比べてシンプルであり、現在では、 高校のダンス部でも楽々と踊りこなすことができますので、この公演のダンスだけを見て、単純に2期生のダンススキルを判断することはできないと考えたからです。

紗良さんのダンスは、当時また粗削りで、優勝した「テーマパークガール」や「まばたき」「YOANI1年C組」といったグループのダンスと比べると、メリハリでも力強さでも若干及びませんでしたが、それでも中国・四国代表として恥ずかしくない、見事なパフォーマンスでした。

この時の動画や、革命少女のステージの動画と、 「僕の太陽」公演の動画を比較チェックして、私は、紗良さんが2期生の中でもトップレベルの踊り手であると、判断しました。

ちなみに、この基準に達するダンススキルを持ったメンバーは、2期生には2人しかいません。

 

3.バラエティ

紗良さんは、物怖じせず、はきはきと受け答えができて、しかも優等生的な回答ができます。

とはいえ、好感は持てるものの、人を笑わせるという点では、「面白味に欠ける」というのが、素直な感想です。

 

私が判断に使用したのは、「STUでんつ!」(1回分)と「STU48のがんばりまSU!」(2回分)の録画ビデオ、それと、「愛踊祭」のパフォーマンス後の、審査員とのやり取り(動画)です。

「STUでんつ!」では、物ボケのコーナーで、ラバーほうき(あるいはフロアワイパー)を自撮り棒に見立てて、見事にポイントを取りましたし、早口言葉風船爆発ゲームでは、失敗して風船を破裂させてしまったものの、最後に指名されたこの日の感想では、日直の大谷満理奈さんを持ち上げて見せる、満点の回答をして見せました。

「STU48のがんばりまSU!」の2期生スペシャルでは、スペイン語・ボイスパーカッション・一輪車と、3つの特技を見せてアピールしましたが、スペイン語は、話したことを日本語で言えない、というオチがつき、ボイスパーカッションでも、MCの中島尚樹さんに、上手くもなく下手でもない、というような評価を受けてしまい、あまりアピールすることができませんでした。

その一方で、同じく「STU48のがんばりまSU!」で、今村美月さん・福田朱里さん・今泉美利愛さんと「女子会トーク」をした時には、美月さんの振る話題に対して、はきはきと満点の受け答えをして見せ、トーク番組では優れた能力を発揮できることを、証明して見せました。

 

紗良さんは、私の推している美月さんと同じく、ボケや突っ込みは苦手でも、真面目な受け答えで、見た人の共感を呼ぶメンバーではないかと、私は思います。

また彼女は、自分の長所は「心の強さ」であると自己分析していますから、その長所を如何なく発揮すれば、これからの自身のキャラ作りによって、さまざまな番組への出演機会が増えるのではないでしょうか。

この分野でも活躍できる可能性は、大いにあるというのが、私の見立てです。

 

4.その他

紗良さんは、3歳の頃、スペインのマドリードに住んでいた(「STU48の頑張りまSU!」より)ということで、スペイン語が話せます。

また、かなり小さい頃から英語を習っており(「About ASH」より)、小学4年生の時に、英検準2級に合格しています。

どちらも堪能というほどではありませんが、簡単な会話程度はできるのではないかと思われます。

この他に彼女は、幼稚園の頃から「NHK広島児童合唱団」に入ったり、11歳でASHに入ったりして、歌やダンスのスキルを磨いてきました。

こうした経歴や、彼女が自宅からSHOWROOMの配信をする際、背後に見える部屋の様子から、紗良さんはかなり恵まれた環境で育ったのではないかと思われます。

翳りのない明るい性格は、こうした幼少期の環境によって、育まれたものでしょう。

 

紗良さんは、3歳の頃からアイドルに対する憧れがあって、AKB48の大島優子さんのファンでした(「STU48の頑張りまSU!」より)。

ちなみに、ASH時代の憧れの先輩は、SPL∞ASH32期の倉岡蒼空さんで(「About ASH」より)、現在の憧れは今村美月さん(「エケペディア」より)だそうです(注)。

この流れで見る限り、彼女は、歌とダンス共に優れた人に憧れる傾向がありますので、STU48でも、そのようなアイドルを目指すことと思われます。

愛くるしいアイドル顔で、ショートカットの似合う紗良さんは、2期生の中で、最もアイドルらしいメンバーと言えるでしょう。

これから、ますます人気が出て来るのではないかと思います。

 

(注)

紗良さんは、2017年4月にASHに入学していますが、美月さんは2017年3月にASHを卒業し、STU48に加入していますから、二人はSTU48加入以前に会ったことはありません。

但し、紗良さんは、美月さんの最後の発表会を見学に来ていて、そこで美月さんのパフォーマンスを観ています。

(以上、「STU48の頑張りまSU!」より)。

 

歌に、ダンスに、大きなポテンシャルを秘めた紗良さん。

私は、STU48の次世代エース候補として、彼女の成長に少なからぬ期待を寄せています。

彼女が、瀬戸内の空に大きく羽ばたいてくれることを願いつつ、今夜はここで、ペンを置きます。