本当に自民党は大勝したのか?なんだか変なマスコミ報道。 | いわき市民のブログ I am An Iwaki Citizen.

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ベルトルト・ビレヒト: ガリレイの生涯、第13幕

本当に自民党は大勝したのか?なんだか変なマスコミ報道。
http://blog.goo.ne.jp/h-take888/e/b9b9a5619852ff0c3277250a291fc498

2016年参議院選挙が終わった。
マスコミ各社の報道は与党圧勝、改憲勢力が議席の三分の二を獲得!というものだ。
自民党が大勝し、民進党をはじめとする野党各党が敗北だと。
しかし、選挙結果を見てみると「?」がつく。
どうして、この数字で、そんな解説ができるのかと。

自民党は敗北していた!

選挙結果というものは、その時の数字だけで論じるべきではない。
前の選挙、さらに前々回の選挙結果との比較が必要だ。
とくに参議院選挙は3年ごとに議席の半数ずつが改選となるため、6年前の前々回との比較が重要だ。

自民党の2010年、2013年、2016年の参議院選挙区の結果はこうなる。39→47→36。
大勝の前回より減らし、なんと前々回よりも減っている。
2010年の選挙は、当時の民主党に政権を奪還されていた時代で、その時の菅総理の消費増税発言、その前の鳩山総理の沖縄への裏切りなどで、有権者が民主党に愛想をつかしていた時だ。
そのおかげで、自民党は政権奪還の足がかりとなる、参議院第1党の地位を取り戻した選挙だ。
安倍政権(第2次)で最初の参議院選挙となる2013年選挙では大勝するが、これが1人区のマジックだということは、かつて私が分析して見せたことだ。
大して得票数はないのに、野党側乱立の結果、当時31だった1人区で、自民党は29で勝ったからだ。
しかし、今回は32の1人区のうち取れたのは21

勝ってはいるが、前回、前々回との比較で言えば「大負け!」というべきだろう。
これが、共産党による大胆な野党統一候補提案とそれに呼応した野党各党の実行の成果であることはいうまでもない。
もし、野党統一候補が全一人区で成立していなかったら、自民党は「単独過半数」を確保どころか、単独で憲法改正の発議ができる162議席に迫る勢いとなり、確実に憲法改正へと進んだことだろう。


・・・

選挙結果