年間20mSvに抗議し内閣官房参与を辞任 小佐古敏荘氏 | いわき市民のブログ I am An Iwaki Citizen.

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年間20mSvに抗議し内閣官房参与を辞任 小佐古敏荘氏
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7400623.html

アップロード日: 2011/05/03

福島県内の学校で屋外活動を制限する放射線量が「年間20ミリシーベルト」と決定され­たが、これに抗議して小佐古敏荘内閣官房参与が辞任。20ミリシーベルト問題について­、小佐古と共に活動してきた民主党・空本誠喜議員を交えて考える。


小佐古敏荘氏
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原子力の専門家で東京大学大学院教授の小佐古敏荘氏が、内閣官房参与を辞任することを明らかにした時の記者会見の資料を一部掲載します。

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今回、福島県の小学校等の校庭利用の線量基準が年間20mSvの被曝を基礎として導出、誘導され、毎時3.8μSvと決定され、文部科学省から通達が出されている。

これらの学校では、通常の授業を行おうとしているわけで、その状態は、通常の放射線防護基準に近いもの(年間1mSv,特殊な例でも年間5mSv)で運用すべきで、警戒期ではあるにしても、緊急時(2,3日あるいはせいぜい1,2週間くらい)に運用すべき数値をこの時期に使用するのは、全くの間違いであります。

警戒期であることを周知の上、特別な措置をとれば、数カ月間は最大、年間10mSvの使用も不可能ではないが、通常は避けるべきと考えます。

年間20mSv近い被ばくをする人は、約8万4千人の原子力発電所の放射線業務従事者でも、極めて少ないのです。

この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたいものです。

年間10mSvの数値も、ウラン鉱山の残土処分場の中の覆土上でも中々見ることのできない数値で(せいぜい年間数mSvです)、この数値の使用は慎重であるべきであります。

小学校等の校庭の利用基準に対して、この年間20mSvの数値の使用には強く抗議するとともに、再度の見直しを求めます。

平成23年4月29日

内閣官房参与の辞任にあたって(辞意表明)

内閣官房参与 小佐古敏荘
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/80519.html
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政府の仕事をする学者の中にも,良心のある人っていたのですね。

古い話ではありますが,少し心が温まりました。

20ミリ・シーベルト以下で安全…規制委が指針
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7399609.html