福島第一原発は汚染水タンク100基緊急置き換えの必要性浮上 | いわき市民のブログ I am An Iwaki Citizen.

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福島第一原発は汚染水タンク100基緊急置き換えの必要性浮上
http://inventsolitude.sblo.jp/article/73144528.html

東電は、2013/8/22、「福島第一原子力発電所構内におけるボルト締めタンクの総点検結果について」を公表している。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130822_06-j.pdf
それによると、
●8/22、11時から15時頃にかけて、H4エリアタンク堰のドレン弁から水が出ていたことに鑑み、他エリアタンクの総点検(外観点検・線量測定)を実施。
その結果、タンクおよびドレン弁の外観において、漏えいおよび水たまりは確認されなかった。
●しかし、本日(8/22)14時頃、H3エリアのタンク周辺において、部分的に線量が高い箇所(2箇所)を確認。
なお、当該箇所はいずれも乾燥しており、堰内外への流出は確認されなかった。
●[高線量箇所およびその表面線量当量率測定結果]
(γ+β線(70μm線量当量率))
・H3エリアBグループNo.4 タンク底部フランジ近傍:100mSv/h
・H3エリアAグループNo.10 タンク底部フランジ近傍: 70mSv/h

「低気温のエクスタシーbyはなゆー」 の2013/8/23の記事に、組み立て式タンクの構造に関する掲示板の投稿が引用されており、次のような書き込みがある。

タンクの底部は一枚板じゃなくて10枚くらいの板をツギハギしてるようだね
間にパッキンかませてボルト締めだから時間が経つと漏れるのは当たり前だね。
恐ろしいことに、タンク底部の板はツギハギのボルト締めだがボルトは外側ではなく内側についている構造になっている。つまり一度漏れ出せばボルトの増し締めも不可能でお手上げ。
東電は底から漏れてるっていってましたね
底のパッキンからの漏えいでもうお手上げですね
他スレでは タンクの底部の板の組み立ては凹凸のある場所で行うと平面性を保つのが難しく漏れやすくなるとの作業経験者の談話もあります 恐ろしい事態です


・・・引用終わり・・・

福島第一原発へのタンク納入企業かどうかは確認できないが、東京機材株式会社のサイト
http://www.t-kizai.co.jp/lease/01/lease02.html

に、組み立て式タンクの組み立て状況の画像が掲載されており、これを見ると、確かに底板は何枚かの板をボルトでつなぎ合わせる構造になっている。

これと同じ仕組みだと、底板部でボルトが緩むか、パッキンが劣化した場合、水を抜いた上でタンク内部に人が入って作業するしかなく、線量も高く、かつパッキンの取替えは構造上無理だ。

300トン漏洩したH4地区のタンクと同形式、同時期建設のタンクは約100基あるとされている。8/22のこれらの総点検で一部のタンク周辺で高い線量率が検出されており、また漏洩が生じる危険が高い。

東電は、100基からの水漏れ防止のため、少なくとも緊急に汚染水を他の場所に移送しなければならなくなるのは確実だ。新たにどのようなタイプのタンクを導入するかは別として、100基をより安全なものに置き換えることが必要になる。

2013/8/23のTBSは、「経済産業省は、午後、汚染水処理対策委員会を開き、緊急対策を話し合います。今回漏れたタンクと同じ構造のものは300基以上あることから、原因究明を急ぎ、水漏れを防ぐ工法などについても議論が行われる見通しです。」と伝えている。

2013/8/23夕刻の東電会見でおしどりマコ氏が上記資料の地図により同形式、同時期建設のタンクがどれかと尋ねたのに対して、どれがそれらに該当するか分からないと回答。



「タンク内からの漏えいだとしたら、すぐに結果出ないかもって思うんだよね:ハッピー氏」 http://sun.ap.teacup.com/souun/11839.html

・・・

あとタンク内底部の板もボルト締めなんだけど、確かボルト締めて組立後に塗装とライニング処理してるから漏えい箇所見つけるのも困難な作業になると思うよ。

それに夏の炎天下でタンク内の全面カッパでの作業だと、サウナの中でフル装備みたいな状態だから作業員にとっては地獄の調査なんだ。

だからオイラはタンク内からの漏えいだとしたら、すぐに結果出ないかもって思うんだよね。

もしタンク内底部からの漏えいで、他の同型350基タンクも対策ってなったら一気にやるには作業員は足りないだろうし、被ばくも沢山するし、時間も相当かかると思うよ。

350基もタンク内の汚染水を空に出来るほど予備タンクもないし、現状だと1個か2個づつ位しか対策出来ないだろうし。

あと、オイラが今回のトラブルであらためて気付いた心配があるんだ。

確か汚染水タンクってコンクリート基礎上にアンカー止めしてなかったような気がするんだ。(思い違いだといいんだけど…)

ただ置いてるだけだったら、どれ位の地震で動いちゃうのかなぁ…って心配なんだよね。

いずれにしても、タンクの問題は耐用年数含め今後どうリプレースしていくの?とか、将来に渡っての耐震対策は?タンクに移送している配管、パッキン交換、メンテナンスは?とか、いっぱいリスク要因はあるんだけど、具体的な計画も対策方法も全然決まってないんだよね。

・・・

あっ!もう一個つぶやくでし、そういえば昨日(21日)の会見で、H4エリア近くの排水溝内で確認された6mSv/hって、前日(20日)の夕方から雨が降った後の線量なんだよね。

でも東電は排水溝で有意な汚染データが出たから「海への流出は否定出来ない」って態度が変わったのかもしれないでし。

本当はもっと高い線量だったかもなんだ。

排水溝の行き先は、港湾内じゃなくて南側の海に直接流れてるんでし。

オイラは一年以上前に、この海へと続く排水溝は塞がなきゃってつぶやいたんだけど、ずっと使ってるんだよね。

だから今までの構内に落ちてた汚染も雨降る度に流されてたんだと思うよ。

今まで調べてるのかわかんないけど出口付近の海底土を採取して調べたら、今までの汚染が蓄積してるのかどうなのか、わかるんだけどね。

東電の海洋サンプリングは上水だけの採取だから絶対に汚染なんて出てこないだろうしなぁ。

構内に、直接海に流れる排水溝は他にもまだあるし…1Fから海に汚染が大なり小なり流れてるのは事実なんだ。

・・・



高濃度放射性汚染水を入れておくには最悪の構造のタンク。
こんな構造のタンクを採用した東電には悪意があるとしか思えない。