「昨日ね、旅先から御土産送ったからね」
「えっ?どっか行ってきたの?」
「愛知よ愛知。週末から伊良湖へ行っていたのよ。」
友人とは実にありがたいものだ。
日頃そう頻繁に会わずとも、どこかへ行けば必ず土産を買ってきてくれる。
めっきり旅行が縁遠くなった私にとっては、喜ばしい限りである。
「いつもいいのに~・・・」と遠慮してみせるが、
白状すれば嬉しくて仕方ない。今回は何かな?と自然に心が弾む。
考えてみたら御土産の判断は難しい。
誰に買おうか?何を買おうか?予算はどうしようか?
優柔不断な私などは、土産選びが旅の主になる事も度々だ。
中でも“誰に?何を?”って言うのは迷わずにはいられない。
人には繋がりと言うのがあって
この人に買ったらこの人にも…と言う「しがらみ」もある。
不可解と言えばその通りだが、付き合いを潤滑にする為には必要な事だ。
それにしても、私は土産を頂く機会が多い。
よほど、可哀想に思われているのか、沢山の方々に頂く。
そこで、これに便乗し「美味しい物ブック」まで作成させていただいた。
美味しかった土産を県別に種分けし書き綴ったのだ。
今では全国のリストがほぼ完成しつつある。
つくづく幸せな事だと感謝する。
ともあれ、まだ寒いあの日に“届いた土産”は劇的だった。
そう友人から電話があったあの日の事だ。
私は、伊良湖からの土産が届くと知り、到着が待ち遠しかった。
伊良湖だから、有名な所でメロンか?
でもメロンの時期にはまだ早い。
となるとメロン味のクッキーか・・・?
いや、メロン味のチョコって言うのも有るかもしれないぞ。
どっちだろう?
そんなイメージを膨らませていると宅配便が届いた。
「伊良湖からですよ。」
「そうなんです。友人が御土産送ってくれたみたいで・・・」
私はワクワクだった。
宛名を確認し間違いの無い事を見極めた上で印をつき、
足早に部屋に戻ると即上包みをはがした。
なんでこんなにワクワクするのだろか?
包みを開けていく時の、この例えようの無いドキドキ感は堪らないものがある。
何?何?何が入っているの?
あぁ~なんか、やっぱりお菓子かも?
この大きさ、この重さ、間違いないな、きっとお菓子だ。
何のメロン味だろう?勝手にそう思い込みつつ、最後の包みを開いた。
すると一瞬言葉を失った。
想像をはるかに超えていたのだ。
入れ物と言い、形といい、菓子には間違いない。
間違い無いのだが、驚く無かれ、中身は饅頭だった。
そうなのだ。メロン味はビンゴだったが中身は“饅頭”だったのだ。
メロン味の饅頭とはいかがな物か?
最近は本当にいろんな饅頭があるのもだ。
いったいどんな味なのだろう?
多少不安にはなるが、以外に美味しいかもしれない。
世の中には、想像出来ない様な組み合わせで、絶品が生まれる事だってあるのだ。
思いのほか期待は膨らんでいった。
しかしだ。期待は膨らんだのだが、納得出来ない事が起きた。
饅頭を確認したのと同時に、私の目に飛び込んできたのは
なんと、なんと、なななんと・・・・
“1500円”と言う大きな文字だった。
何もこんなに大きな値札を付けなくても良さそうだ。
高級なお饅頭なのは良くわかった。何だか申し訳ない気にもなる。
だがやはり値札は外してほしかった。
店が込んでいたのだろうか?
ここは「まあ~いっか」と割り切るしかないか。
ところがだ。
全然「まあ~いっか」では無かったのだ。
開けてびっくり一驚の世界。
饅頭には重大な秘密が隠されていた。
まさに信じられない饅頭だったのだ。
そうなのだ。
なんと、なんと、なななんと、
メロン饅頭は“ロウ”だった。
がぁ~~~ん!!ロウ?!
こんな事があっていいのだろうか?
信じられない事態である。
絶対にあってはならない事である。
お分かり頂けるだろうか?
メロン饅頭は、透明の箱に入れられ、その上に
1500円と書かれた大きな値札が付いている。
饅頭の一部は中身が分かるように半分に割れている。
そうなのだ。
この饅頭はどう見ても、どう考えてもサンプルなのだ。
なんてこった。なんで饅頭のサンプルが届くのだ?
私にこれをどうしろって言うのだ?
食えって言うのか?
飾れって言うのか?
いったいどうしろと言うのだ。
これってどう言う事よ~~~~?????
間違いなのか?それともわざとなのか?
今時はこんな土産がありのか?
こんな土産が売っているのか?
1500円も出して本当に「ロウの饅頭」を買ってくれたのだろうか?
謎は深まるばかりだ。
だいたい、何て確認するのだ?
なんてお礼を言ったらいいのだ?
こんな体験初めてだ。思わず“ロウ饅頭”を見つめてしまう。
なんてこった。せっかくのメロン饅頭が“ロウ”だなんて・・・・
ショックだ。実にショックだ。
私は一人で散々悩んだあげく、
勇気を持って、包装紙に掲示してある店に連絡を入れてみた。
「あの~つかぬ事をお伺いしますが・・・」
まさに「つかぬ事」である。だが聞かずにはいられなかった。
何をどう考えても納得がいかないのである。
そんな中、先方の対応はとても感じよく、
ぶしつけな質問にも快く答えて下さった。
とても感謝だ。
店員さんは言った。
「まあ~そんな所へ行っていましたか?」
それは、こんな言葉から始まった。
どうやら私に届いたのは間違いなくサンプルのようだ。
昨日は団体客ばかりが重なり、大変な込み合いで、
急遽、臨時バイトを入れたほどだったとか。
サンプルがない事に気付いたのは、今朝の事だったと言う。
結局考えられるとしたら、友人が同じ饅頭を幾つか手にし、
その中にたまたまサンプルもあったのだろう。
それをバイトが気付かずそのまま包装し発送したのであろう?と言う想像だ。
なんてこった。
人間だもの間違える事は確かにある。
だが、こんな事があるのだろうか?
今回ばかりは驚かずにはいられなかった。
話によると「ロウ饅頭」は特注でとても高価なのだそうだ。
私の申告は先方に大層喜ばれた。
勿論「ロウ饅頭」は返送し、その後すぐに食べられるメロン饅頭が届いた。
それもクッキーと漬物まで付いて。
なんと有難い事か、土産が3倍になった。
これはすごい利息だ。
もしかして、私ってラッキーなの?
そう言えば、私はこの騒動をまだ友人に話していない。
お礼のみでとどめておいた。
いつか、そのうち報告する。
きっと私より驚くだろうな~?
みなさん、土産に選びは慎重にね!
「えっ?どっか行ってきたの?」
「愛知よ愛知。週末から伊良湖へ行っていたのよ。」
友人とは実にありがたいものだ。
日頃そう頻繁に会わずとも、どこかへ行けば必ず土産を買ってきてくれる。
めっきり旅行が縁遠くなった私にとっては、喜ばしい限りである。
「いつもいいのに~・・・」と遠慮してみせるが、
白状すれば嬉しくて仕方ない。今回は何かな?と自然に心が弾む。
考えてみたら御土産の判断は難しい。
誰に買おうか?何を買おうか?予算はどうしようか?
優柔不断な私などは、土産選びが旅の主になる事も度々だ。
中でも“誰に?何を?”って言うのは迷わずにはいられない。
人には繋がりと言うのがあって
この人に買ったらこの人にも…と言う「しがらみ」もある。
不可解と言えばその通りだが、付き合いを潤滑にする為には必要な事だ。
それにしても、私は土産を頂く機会が多い。
よほど、可哀想に思われているのか、沢山の方々に頂く。
そこで、これに便乗し「美味しい物ブック」まで作成させていただいた。
美味しかった土産を県別に種分けし書き綴ったのだ。
今では全国のリストがほぼ完成しつつある。
つくづく幸せな事だと感謝する。
ともあれ、まだ寒いあの日に“届いた土産”は劇的だった。
そう友人から電話があったあの日の事だ。
私は、伊良湖からの土産が届くと知り、到着が待ち遠しかった。
伊良湖だから、有名な所でメロンか?
でもメロンの時期にはまだ早い。
となるとメロン味のクッキーか・・・?
いや、メロン味のチョコって言うのも有るかもしれないぞ。
どっちだろう?
そんなイメージを膨らませていると宅配便が届いた。
「伊良湖からですよ。」
「そうなんです。友人が御土産送ってくれたみたいで・・・」
私はワクワクだった。
宛名を確認し間違いの無い事を見極めた上で印をつき、
足早に部屋に戻ると即上包みをはがした。
なんでこんなにワクワクするのだろか?
包みを開けていく時の、この例えようの無いドキドキ感は堪らないものがある。
何?何?何が入っているの?
あぁ~なんか、やっぱりお菓子かも?
この大きさ、この重さ、間違いないな、きっとお菓子だ。
何のメロン味だろう?勝手にそう思い込みつつ、最後の包みを開いた。
すると一瞬言葉を失った。
想像をはるかに超えていたのだ。
入れ物と言い、形といい、菓子には間違いない。
間違い無いのだが、驚く無かれ、中身は饅頭だった。
そうなのだ。メロン味はビンゴだったが中身は“饅頭”だったのだ。
メロン味の饅頭とはいかがな物か?
最近は本当にいろんな饅頭があるのもだ。
いったいどんな味なのだろう?
多少不安にはなるが、以外に美味しいかもしれない。
世の中には、想像出来ない様な組み合わせで、絶品が生まれる事だってあるのだ。
思いのほか期待は膨らんでいった。
しかしだ。期待は膨らんだのだが、納得出来ない事が起きた。
饅頭を確認したのと同時に、私の目に飛び込んできたのは
なんと、なんと、なななんと・・・・
“1500円”と言う大きな文字だった。
何もこんなに大きな値札を付けなくても良さそうだ。
高級なお饅頭なのは良くわかった。何だか申し訳ない気にもなる。
だがやはり値札は外してほしかった。
店が込んでいたのだろうか?
ここは「まあ~いっか」と割り切るしかないか。
ところがだ。
全然「まあ~いっか」では無かったのだ。
開けてびっくり一驚の世界。
饅頭には重大な秘密が隠されていた。
まさに信じられない饅頭だったのだ。
そうなのだ。
なんと、なんと、なななんと、
メロン饅頭は“ロウ”だった。
がぁ~~~ん!!ロウ?!
こんな事があっていいのだろうか?
信じられない事態である。
絶対にあってはならない事である。
お分かり頂けるだろうか?
メロン饅頭は、透明の箱に入れられ、その上に
1500円と書かれた大きな値札が付いている。
饅頭の一部は中身が分かるように半分に割れている。
そうなのだ。
この饅頭はどう見ても、どう考えてもサンプルなのだ。
なんてこった。なんで饅頭のサンプルが届くのだ?
私にこれをどうしろって言うのだ?
食えって言うのか?
飾れって言うのか?
いったいどうしろと言うのだ。
これってどう言う事よ~~~~?????
間違いなのか?それともわざとなのか?
今時はこんな土産がありのか?
こんな土産が売っているのか?
1500円も出して本当に「ロウの饅頭」を買ってくれたのだろうか?
謎は深まるばかりだ。
だいたい、何て確認するのだ?
なんてお礼を言ったらいいのだ?
こんな体験初めてだ。思わず“ロウ饅頭”を見つめてしまう。
なんてこった。せっかくのメロン饅頭が“ロウ”だなんて・・・・
ショックだ。実にショックだ。
私は一人で散々悩んだあげく、
勇気を持って、包装紙に掲示してある店に連絡を入れてみた。
「あの~つかぬ事をお伺いしますが・・・」
まさに「つかぬ事」である。だが聞かずにはいられなかった。
何をどう考えても納得がいかないのである。
そんな中、先方の対応はとても感じよく、
ぶしつけな質問にも快く答えて下さった。
とても感謝だ。
店員さんは言った。
「まあ~そんな所へ行っていましたか?」
それは、こんな言葉から始まった。
どうやら私に届いたのは間違いなくサンプルのようだ。
昨日は団体客ばかりが重なり、大変な込み合いで、
急遽、臨時バイトを入れたほどだったとか。
サンプルがない事に気付いたのは、今朝の事だったと言う。
結局考えられるとしたら、友人が同じ饅頭を幾つか手にし、
その中にたまたまサンプルもあったのだろう。
それをバイトが気付かずそのまま包装し発送したのであろう?と言う想像だ。
なんてこった。
人間だもの間違える事は確かにある。
だが、こんな事があるのだろうか?
今回ばかりは驚かずにはいられなかった。
話によると「ロウ饅頭」は特注でとても高価なのだそうだ。
私の申告は先方に大層喜ばれた。
勿論「ロウ饅頭」は返送し、その後すぐに食べられるメロン饅頭が届いた。
それもクッキーと漬物まで付いて。
なんと有難い事か、土産が3倍になった。
これはすごい利息だ。
もしかして、私ってラッキーなの?
そう言えば、私はこの騒動をまだ友人に話していない。
お礼のみでとどめておいた。
いつか、そのうち報告する。
きっと私より驚くだろうな~?
みなさん、土産に選びは慎重にね!