みち子の付き添いでチャッピーは牧戸くんの病院に行く。牧戸は弱小野球チーム、マケルトアトナイズの大ファン。クマトラーは変身ニャーニャーズがいいという。プロ野球チームにスカウトされるとお金がもらえるし、カッコいいわとみち子。みんなが野球の話題で大盛り上がりだ。マケルトアトナイズには強打者がおらず、チームスカウトマンが打者を探していた。

草野球をしている道端、野球の玉が飛んで来る。たまたま通りかかったオババがそれを打ち返した。スカウトマンはオババに、「ぜひマケルトアトナイズに入団しないか」と誘う。その気になったオババは、アトナイズに加入することになった。

チャッピーが家に帰ると、客人が二人来ていた。なんと、魔法国警察庁から。魔法レーダーが探知した。人間世界でおおっぴらに魔法を使う不届きものがいると、映っている。ホームズと助手のワトソンはその何者かを逮捕しにやってきた。という。ホームズとワトソンは、ハンスト家に滞在して張り込みをする。

オババはチーム名、強打者オオババとして大活躍。牧戸もオオババのファンになる。オオババの活躍で、弱小だったマケルトアトナイズはいつしか優勝戦に出場するようにまで登り詰める。そう、今夜はキョウジン軍vsマケルトアトナイズの優勝争いなのだ。ナイター試合は今夜。牧戸はアトナイズが必ず勝つと信じている。

ホームズとワトソンが魔法を使うものを特定した。オババが狙われている。チャッピーは控え室に入ると、オババが優勝試合の調整中だった。チャッピーは、オババに魔法を使わないでという。

キョウジン軍は遥かに強敵だった。デッドボールの負傷者が出る最中、ついにオオババがグランドに立つ。だが、なぜか力が入らないオオババ。ホームズとワトソンが邪魔をしているのだ。ここは牧戸のために踏ん張らねばと、オオババが、ついにホームランをぶっぱなす。場外大ホームランだ、マケルトアトナイズはついに優勝を飾ったのだ。

控え室を出たオババの前にホームズとワトソンが待っていた。連行される覚悟のオババ。ホームズは、「なんのことか?犯人は他にいるかもしれない」と、ワトソンを連れて魔法の国に帰った。オオババが、一人の少年のために活躍したことを知っていたのである。

オババ完全主役の回

今回は、いつも魔法界側につくオババが、珍しく人間のために活躍するお話し。オババはハンスト家の乳母であり、328歳という最長老。そんな設定を忘れさせるほどの熱い活躍を見せてくれる。故に、チャッピーが完全に脇役になってしまっていた。


1972年10月30日放送

脚本 夏目幸治
作画監督 端名貴勇
演出 岡崎稔