荒井さんちの一平と二平には母がいない。まだ幼い頃に母が亡くなったため、弟たちの面倒はみち子が見ている。一平と二平がハンスト家の窓を覗くと、ケーキを買ってきたママに甘えるジュンとドンちゃんの姿があった。二人を不憫に思ったみち子は、チャッピーに一日だけママを貸してほしいと頼む。チャッピーが帰ってくると、珍しくパパとママが喧嘩をしている。ママは家を出ていくという。チャッピーはちょうどいいわとママをあるところに連れていく。

一日だけ、荒井さんちの奥さんになってもらうつもりだ。洗吉は綺麗なママにでれでれだ。みち子と一平二平も大喜び。だが、それを知ったジュンとドンちゃんは面白くない。ジュンが告げ口をすると、気になったパパが蜂に変身して様子を見に行く。だが、ママの電撃で撃退されてしまう。ジュンは、ママが荒井さんちにいられないようにいろいろな邪魔をする。味噌汁の味をめちゃくちゃにしたり、部屋の中を荒らす。荒井さんの奥さんの遺影にイタズラをしかけたりと、次第にエスカレート。洗吉は亡くなった母ちゃんが怒っているのではないかと心配。みち子はたまらず、チャッピーに抗議にいくがチャッピーは「ママの料理は下手なんかじゃない」「一日面倒を見てもらう」と、ママを返してもらうつもりがない。

ジュンたちが魔法で悪さをしていると知ったチャッピーは、魔法で凝らしめる。ドンちゃんと争ってしまうジュン。荒井さんの奥さんの遺影が怒っていないことを魔法でわからせるチャッピー。そんなこんなで、ママが戻ってこないのでジュンもパパも反省。夕方、ママの役目も終わり、荒井さんちを後にする。だが、パパと喧嘩をしていたので帰りづらいママ。公園でパパとジュンが謝りにやってきた。パパとラブラブに戻るママ。チャッピーたちは家族仲良く帰るのだった。

荒井さんの一日奥さん

パパとママが珍しく喧嘩をするのだが、ハンスト家はかかあ天下でもある。ジュンもパパも、やっぱりママがいないとダメなエピソード。

1972年5月8日放送

脚本 城山昇
演出 葛西治
作画監督 細田輝雄