根曲がり竹

 

「タケノコ」といえば、東北っ子なら誰もが思い浮かべる「根曲がり竹」飛び出すハート

 

昨日のケンミンショーで紹介されていたのを見て、

懐かしさのあまり、つい筆を取ってしまいました。

 

私の母の実家は岩手県の松尾鉱山にあり、

幼い頃から山菜や川魚に囲まれて育ちました。

しかし、鉱山が廃坑になり、盛岡市に移り住むことになったんです。

 

廃坑後も続く、山菜採りの冒険

 

両親や叔父叔母たちは山へ採りに出かけ、
リュックいっぱいに詰め込んで持ち帰るのが毎年の恒例行事でした。

山々には、春になると根曲がり竹やワラビ、秋にはキノコなど、

たくさんの山菜やキノコが自生していました。

 

 

野原で薪を焚き、採れたて山菜を味わう

採ってきた根曲がり竹は、野原で大きな鍋でお湯を沸かし煮ます。

まだ小さかった私は、煮上がったタケノコの皮をむく係。
それがまぁ、大変な作業だったんです。



 

皮をむいたタケノコは瓶詰めにし、お盆のお煮しめなどに利用しました
瓶詰め以外の根曲がり竹は、サバの水煮缶と味噌で煮込んだ

「タケノコ汁」にするのが定番でした。
これがもう、絶品!
ホクホクのタケノコとサバ缶の旨味が合わさって、
何杯でも食べられる美味しさでした


今では母親も叔父も高齢となり、

あの山々へ採りに行くこともなくなってしまいました。
スーパーで売られている国産のタケノコでタケノコ汁を作っても、
子供の頃に味わったあの味は再現できません。


根曲がり竹と家族との思い出は、私にとってかけがえのない宝物です。
山の恵みや自然の豊かさ、そして家族の温かさを改めて感じさせてくれる、

大切な記憶です。

 

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