何のために生まれてきたの?
本当に楽しいことは何?
何が悲しい?
どうしていきたい?

私はたくさん
自分に質問をした

過去にあった事を思い出して

悔しかった事
悲しかった事
して欲しかった事を

たくさん
吐き出していた


気がつかなくてごめんね
傷ついてたんだね

と自分に言い
自分を抱きしめた


自分が可哀想で
可愛くて
愛おしくて
たまらなかった

今まで辛かったね
よく頑張ってきたね
偉かった
生きてきてくれて
ありがとう

そう私が私に何度も言った

涙がたくさんたくさん流れた

そして
目をつぶり
たくさんの愛のシャワーを浴びた

血液が流れる音が聞こえて
生きている喜びを感じ
生まれてきた事に
感謝した

良かった
私、生きてて良かった
そう思った

光のシャワーは
スポットライトのようになり
私だけではなく
彼にも注がれていた

膝まづいて
肩を震わせて声を殺して
泣いていた彼が
徐々に元気になっていくのが
わかった

それを感じて
更に幸せを感じた

彼が奥さんと仲良くしてても
誰か愛人のような人がいても
彼がそれで幸せを感じられるなら
どうか彼が幸せであって欲しい
彼の周りの人も幸せであって欲しい

笑顔でいて欲しい

今までの私では考えられないほど
穏やかな気持ちで
みんなの幸せを願うようになっていった


仕事は
とても忙しくて
寝る暇もぼーっとしている暇も
なかった
追いかけられるのでもなく
追うのでもなく
心地いい忙しさだった

私の意図しないところで
勝手に動かされているように思うほど
朝から晩までやる事がいっぱいだった

今を生きている
とても充実していた