母に会えなくなって

もう60年前後だ。

朝鮮半島からどんな理由か男の子一人を連れて日本に来たという。

 

いつか

静かなところで話したいことがあると言ってた

母は私が気が付いたころから病続き伏してた。

 

体が良くなれば聞くよ

と思ったまま

入院退院を繰り返した

ある日

病院で急逝した

 

小学生の妹だけが付き添ってた昼の刻に。

 

 

日本で私たちの父と巡り合い私達姉妹弟が生まれてた。

 

 

異父妹ということを

父が逝った

夜に父の友人たちから聞いた

異父妹ということ

異父妹という言葉が直ぐに解らなかった(私10代)

 

意識してなかった。

 

 

後で思い当たるのは

ああ、そうかあー(兄は知ってる)。

 

 

今まで

兄にも

父母にも

そんな話聞いてなかったのが、悔やまれる

 

それぞれに

どんな人生経験が

あふれるほどに有っただろうか…

 

なぜ、その話題は無かったのだろうか?

 

私、なぜ、ひつっこく聞かなかったのだろうか…

 

母が元気になれば

元気になればの思いが長すぎた…

 

 

父に

母に

どんな時間を過ごして来たか聞きたい

 

霧の中…。

 

 

最後に

父母、兄に感謝してる

暖かい家庭であったことを嬉しく思ってる

 

今は皆鬼籍に。