トラウマぶっ飛ばせってのが色んな批評見ているとこの映画の強いメッセージ、の一つなんかね?
それそれは爽快な映画っすね。
この映画のよし子さんみたいなのが近くにいると僕なんかはおびえちゃうけれかな。

相棒(新潟の友)が彼のブログ(→
http://ameblo.jp/fnte/theme3-10018122780.html#main )
で流石、と思う解説を書いてくれているから僕はあんまり付け加える積りないけれど 、それにしても独特の映画だなぁと思ったのです。


ところでトラウマ、って何だろう。ちょうど医学部の精神科に関わる授業でも取り上げていたけれど。トラウマを持つ人(特にPTSD=心的外傷、を負って折にふれてフラッシュバックにより苦しんでいる人)は脳の記憶などに深く関わる海馬、という所が萎縮しているという報告が出てきているみたいです.


そういった意味で厳密にトラウマを抱える人は病気、と定義される一面もあるのでしょうかね。


09年夏に公開された松山ケンイチ主演のウルトラミラクルラブストーリーでもちょっと医学的にあれーと思われるところがあったのですが、どうもこんな視点で観るようになった僕自身はさらにひねくれ度合いが加速してしまったようななんというか。


しかし、単純に映画愛好家の視点で見れば、この監督横浜さんはあまり僕と歳もかわらないのに良い作品つくるなぁと感心してしまいます。斬新で型にはまらない作品は気持ちいいですよね。

次回作を期待しています.

ジャーマン+雨 [DVD]/野嵜好美,藤岡涼音,ペーター・ハイマン


勝手に採点:78点~


アマゾンより抜粋↓

内容紹介

“悩んでるフリなんかしない”

個人のトラウマを描いて涙する昨今の
日本映画を笑い飛ばし、
ついに“内向しない日本映画”誕生!

<あらすじ>
よし子が町にやってきた!ゴリラ顔、強引、わがまま、天涯孤独。
林よし子、16才。ぼろい平屋にひとりで住んでいて、学校にも行かない。
美人でもないし、人から愛されるキャラでももちろんない。他人からみれば不幸そのもの?
どっこいよし子はうつむかない。仕事は植木職人の見習い。かっこいいドイツ人がいるのに、
毎日“ゴリラーマン”とののしられ、棟梁には殴られる。
そんなよし子の夢は歌手になることだ。歌はすべてがオリジナル。たて笛で作曲するよし子は、近所のガキども相手にたて笛教室を始める。
曲ネタは、まわりの人間たち一人一人のトラウマだ!
田舎町、ぼっとん便所、四葉のクローバー、
女になりたい小学生、本気のドッジボール、ドイツ人…。
すべてを突き抜けて、今日もよし子が町を駆け抜ける!
いつだって目の前にある現実は優しくなんかな
い。けれどもよし子は、あらゆる欺瞞を突き飛ばし、むきだしのままダイブする!

●最高の主人公をひっさげて、「まったく新しい才能の誕生!!」と各方面より期待の新人監督・横浜聡子の初劇場公開作品!
●強烈な主人公・林よし子を演じるのは、期待の超大型新人、野嵜好美。山下敦弘監督作品『道』にて、あまりの身勝手さから現場が崩壊してゆく映画監督の役で主演、本田隆一監督作品『彼女が歌う理由』にて、全裸で歌う流しの歌手の役で主演の新星。また、某大学構内にて監督がスカウトしたドイツ人留学生ペーター・ハイマンや、漫画家のひさうちみちおなど、個性的なキャラクターが横浜ワールドを揺るぎないものにしている。
●2007年12月よりユーロスペースにてレイトショー公開された作品。