産地偽装なし正直が一番だ‼️



独居老人の今は亡き母親の事を語る。
彼女は明治35年に京都・祇園の八坂
神社の石段下の小間物屋の長女として
生まれている。

だから、12月の南座の顔見せ興行を
観劇して帰途に隣の松葉屋でニシン
蕎麦を食べないと年越しが出来ない。
そんな気質の持ち主であった。

小学生の独居老人は、その母親に連れ
られて暮れの南座で観劇し当然松葉屋
のニシン蕎麦が楽しみでもありました。

その頃から、ニシンは北海道で山ほど獲
れるなんて聞いていた。

独居老人になってからも、中西礼作詞
のヒット曲「石狩挽歌」の歌詞から
北海道のニシン御殿などに思いを馳せ
て来たものである。

昨日、お試し住宅利用先の弟子屈町の
Aコープ弟子屈店にて「おからにしんの
番屋漬け」なる真空パックを購入。
これは糠漬けじゃなくておから漬けな
ので甘口タイプであるとの能書きあり。

何ぃ、番屋漬けなんて子供の頃からの
ニシンと北海道への憧れが実現した。
と、るんるん気分になりまして候。

が、真空パックの説明書をよーくみる
と何と産地アメリカと明記している。
おいおい、アメリカにも番屋があるの
かよ。

ガチョーン。この製品は糠漬けじゃなく
てぬか喜びさせられた結果と相成りまし
た。

しかしだ、カニの産地の城崎まで買いに
行って松葉蟹を買うと、パッキングケース
に北海道産何て事はこれまでにもあった。

ま、今どき流行りの産地偽装でなくて
正直なところを買うしか道はない。

その「おからにしんの番屋漬け」解凍し
少しレンチンしてからぶつ切りにして、
無水グリルで焼いて食べる。

紆余曲折があったものの。これはうまい
と独居老人もK未亡人も大喜びする。

この日は、ニシンの大群とか番屋とか
ニシン御殿の夢を見そうな気がする。

ほなまた。(^^)