☆シャーの
世界に…༼;´༎ຶ ༎ຶ༽
血だらけのくぅくを抱き抱えて
「私が悪い呼んだ私が悪い私が悪い」
ずっとその言葉を棒読みのように繰り返し
這いずるように帰って来た時
ブログなんて頭にありませんでした。
もう書けないと思いました。
くぅくを箱に収めて
キッチンのいつものイスに座りました。
体中の血液が流れを止め
感情がフリーズしていました。
慌てるとか悲しいとか動揺とか
なんにもありません。
慟哭も涙の一滴もありません。
ただ最期にくぅくが
私の呼びかけに応えて
振っていたシッポだけが
繰り返し視えていました。
私も死んだようにただ座っていました。
ああもう散歩に行かないのか。
早く寝ることもないのか。
そうか時間を気にすることもない。
キッチンのガス台には
帰ってから食べるはずだったナスカレー
アレ食べ物だっけ?
遠いなぁ。
別世界の物みたいだ。
くぅくご飯食べなかったよな?
食べるってどういうことだっけ?
何もかもが遠くなっていく。
それなのに
目の前には世界が壊れる前のままに
タブレットが立ててある。
反戦ウクライナの霊媒していたっけ。
そんなことやってないで行けば良かった。
くぅくを公園に連れて行きたくて
步行訓練をサボらずがんばってきた。
くぅくがいないなら
私はもうやることなど何ひとつない。
朽ち果てるまでここに座っていればいい。
もうお散歩には行かないんだ。
この世界に私の居場所はない。
血だらけの服を着替える?
なんで?
もう世界が終わったのに
着替える?手を洗う?なんで?
動けない。
タブレット。
習慣のように綴った。
お知らせにも挨拶にもお礼にもならない。
何も考えていない文字たちでした。
私は5年前の夜中に
トイレに行こうと
ベッドわきに立ち上がった途端
床にぶっ倒れ動けなくなりました。
奇跡的に救急搬送されて
今どき重度の脳梗塞で半身麻痺の
上にステージ4の中咽頭がんです。
手術願望の異常医師に狙われ
首の三分のニを切除する手術をすると
言われて追われまくりました。
死んだ
方がマシ!
というところからの4ヶ月の入院生活です。
ほぼ寝たきり車椅子で退院して
生きようという気力は皆無ですよ。
ステージ4の頭頸部癌で脳梗塞発症は
生存例がなかったし
まぁまぁ死ぬだろうという状況でした。
くぅくは4人家族の
にぎやかな友人宅に預かってもらっていて
私の退院と同時に帰って来ましたが
預り家がよほど楽しかったらしく
家も私のこともすっかり忘れていました。
倒れて足掻いている私が怖くて
うらと二匹並んで
ベッドの上で呆然としていましたね。
丸型の担架に乗せられて連れて行かれる
私の胸にかじりついて
救急隊員に離されました。
預り家の友人はくぅくを
返したくなくて泣きましたが
とにかく一度返してと返してもらって
連れて来てくれた友人が帰る時は
くぅくは自分も一緒に帰ると追いました。
その後もキュンキュン哭いていたので
やっぱり友人にあげようと思いましたが
その夜一気に思い出したらしく
以前のくぅくに戻りました。
あの時あげていたらなぁ~。
運命は変わっていたはずですが
私は1年寝たきりで死んでいました。
100%間違いなく
医療者の見立て通りにね。
結局私はくぅくを死なしてしまった。
すいません。
思った以上に
長くなってしまったので
残りは次回にします。
スピリチュアルではないし
闘病記でもない
大切な家族を死なせた大バカの
ぐちゃんぐちゃんの泣きごとですから
飛ばして下さいね~。
「早く行かなきゃ」「あっ今のうちに」とか
一日何度も思いその度に子供のように
大声あげて泣いている。
くぅく待ってないでおいで!
くぅく!
ここ!






