こんばんは!





前回の続きです。





ピッチリ封印してあるお札の
包み紙を慎重に破っていきました。
中から出てきたのは
封印してあった包み紙と同じ大きさの
ペラペラの紙が1枚です。
やはり朱文字で
なにやら書いてありますが
全く読めるものではありません。






これではありませんが
こんな感じの文字?でした。













私「これは……
普通に授けていただける
お札ではないでしょう?」





何か特別の祈願かお祓いを
神社にお願いしたのでしょう。
宮司が直接祈願を受けて
それに合わせて
朱色の墨で?呪文を記した感じです。






私「なんか……さぁ……」





だだっ広い神社の中で
ポツンと正座して
一心に祈る女性が視えます。
母親の必死の思いが滲み出ています。
辛い悲しいつぶれそうな思い……
その感じた情景を悦子さんに伝えます。






悦子さんは驚いて
しばらく驚いた顔のままでいました。
そして半世紀分かと思える
深い深いため息をつきました。






はぁ~


悦子さんの体から
いろいろなモノが吐き出された気がして
私は呼吸を止めました。
そんなことをしても
彼女から吐き出されたモノを
避けることは出来ないのに…







悦「長男のことです。」







悦子さんは自分を守る鎧のように
きっちり深淵な化粧をしていました。
エステに通いネイルに通い
服装もショップの表に立っている
マネキンのようでした。
流行をうまく取り入れ
完璧なマネキン……のようでした。
(マネキンが生きていたら
こんな感じなんだろうなぁ~)







私は彼女に会うたび
彼女は何から自分を守っているんだろう?
と思っていました。
彼女は自分を貶めるようなことは
おくびにも出しませんでした。
兄弟全員が中年で独身というのは
彼女にとっては貶めることではないようで
けっこう世間ずれしていましたね。






長男と聞いて
全ての歯車がカチッと
はまり動きだしました。







彼女は家族から
自分を守っていたのか?
じゃあ
いつ鎧を脱ぐんだ?
どこで鎧を脱ぐんだ?
家の中に悪いモノが一緒に暮らしている?








ゾッとする。


続きまーす!






「千祓の祈願 五百五十二回」

とほかみ えみため
はらいたまえ きよめたまえ

人生は選べませんが家族も選べません。
たまたま家族が気が合うなど希なことです。
確率から言えば数パーセントでしょう。
みんな折り合って暮らしていますが
どうしても合わない縁も数パーセントあります。
無理してはいけません。
ひとりでいた方が良い人もいます。
ひとりでいなくちゃいけない人もいます。