こんばんは!




ちょっと異次元の話みたいですが
バリバリの実話です。





私は小学1年から3年生頃まで
書道のお稽古に通っていました。
母親が車で送ってくれて
帰りがけにスーパーによって
好きなお菓子をひとつ買ってくれる
それ目当てで嫌々通っていたのです。






昔のことですから
おじいさんとおばあさんが
狭い自宅の6畳2部屋を片付けて
座卓を並べただけの教室です。
おじいさんが先生で
他には部屋もないのでおばあさんが
教室の隅に座っていました。






けっこう通っていたような
気がするのですが
私は「字が下手」です。
意味がなかったような気がします。






お稽古はお手本の字が
書かれた半紙の上に半紙をのせて
手本をなぞって書いて
先生のところに持っていくと
朱色の墨で間違いを訂正してくれると
いう方式でした。
あれじゃ上手くなるわけない
と思います。







それから
15年くらい経った頃でしょうか?
先生のうちの近くのデパートで
先生夫婦を見かけました。
相変わらず
おじいさんとおばあさんでした?
あれ?
そんなわけないから
昔は意外に若かったのでしょうか?






デパートの1階のバック売場に
先生と奥さんがいるのが見えました。
先生たちの向かいで接客している店員が
ひときわ高い声で言いました。

ご入学おめでとうございます!

もうひとりの店員が媚びるように言います。

おめでとうございます!
まぁそれにしても
素晴らしいお振り袖!




先生「ああ、
今日仕立て上がったので
取りに来てね。
すぐに着たいと言うので
着せてもらったんだよ。
わがままだからねぇ。



店員「お似合いですよお嬢様!
本当にすてき!」

他の店員も調子を会わせます。

店員「こんなに豪華なお振り袖を
仕立ててもらって
お嬢様はお幸せですね~!」

先生と奥さんは

ものすごく嬉しそうに

「これは友禅の特注なんだよ。
娘がどうしても欲しいと言うからね。」

すかさず店員が合いの手を入れます。

「お高かったでしょう?」

先生「いやいや娘のためなら
いくらでも出すよ!」

先生は幸せの絶頂のような満面の笑み。

奥さん
「で、ランドセルはいつ出来るの?」

「ご入学には十分間に合います!」








娘ぇ~?



お嬢様?
そんなのいたっけ?
養女でももらったのかしら……









ん?









なんか思いだしそう………

















えっ?
なんだっけ?














着物?








あー!!




あれ!








私は巻き戻しのように
ダーと昔の記憶が鮮やかにみえて
震え上りました!
何で忘れていたのでしょう!
ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!
早く逃げなくちゃ!
その場を一刻も早く立ち去りたいのに
足が全く動きませんでした。





なぜこんなに長く先生たちの立ち話を
聞いていられたのかといえば
先生と奥さんの回りには
人だかりが出来ていたからです。
動けないままの私の目に
「あれ」が見えました。








先生の奥さんが「あれ」を抱いて
こちらに向けたのです。
横には「あれ」用の乳母車があります。








写真はお借りしました。








あー!
何で忘れていたんだろう?
「あれ」はいつも先生の隣に
座っていたじゃないか!
いつもいつも
私たちお稽古に通って来る子供を
ギロギロと見ていたじゃないか!
時々は立って見回していたじゃないか!







「あれ」は…






あれは……




あれは…


















次回に続きます。





急に思い出してしまいました。
全身ぞわぞわして取れません。
先生か奥さんの命日なんでしょうか?
それとも…………あれの?





「千祓の祈願 四百七十四回」

とほかみ えみため
はらいたまえ きよめたまえ

もう先生家族がお得意さんだったデパートは
ありませんが建物は残っていて
ショッピングセンターのようになっています。
行けば思い出しますね。
今気付きましたけど今日は「子供の日」
なのですね。う~ん┐(´∀`)┌