こんばんは!






私が癌になる20年も前のこと。
私が赤ちゃんの時に
朝一で迎えに来て1日中
遊んでくれていたお兄さんがいます。
子供好きでどんな子供にも
優しかった人ですから
自分の子供はそれはそれは
大切に育てていました。
いつでも夫婦と娘ふたり
呆れるくらい仲の良い家族でした。






☆有名なおじいちゃんにゃんこグランパ🎵







赤ちゃんだった私も
けっこうなおばさんになり
お兄さんの子供も
結婚を考える年齢になったある日
お兄さんが「胃潰瘍」で入院したと
聞かされて嫌な予感がしました。






その頃のドラマでは
身内が「胃癌」と診断されると
たいてい「胃潰瘍」と誤魔化していました。
そして太っていたお兄さんが
みるみる痩せてきていました。
2~30年前のことですが
この頃は普通「告知」しませんでした。






私は旦那子供がいないせいか
ステージⅣの咽頭癌を
ペローンと告知されましたので
癌告知もずいぶん変わったのだなと
感慨深く思いました。
ブログを読んでいても
かなりの人が余命まで言われてますもんね。
私も自分で「ホスピス」(今の緩和ケア)
の話までしました。






☆へぇ末期がんスか~!ホスピスでいいス!







でもお兄さんは
「胃潰瘍」と言われていました。
太っているというよりは
恰幅の良い皇族の末端のような人でした。
それが誰かと思うほど痩せて
退院して来ました。
痩せたことに気付かないわけもなく
かといって
「お兄さん痩せたね!」と
言えるわけもなく
お兄さんの家に行くのが嫌でした。






お兄さんの退院からまもなく
お兄さんの奥さんが訪ねて来ました。
もう嫌な予感しかしません。
逃げられるものなら逃げたいですよ。
この先2度とお兄さんに
会えなくなるとしても逃げたいですよ。
2度と会わなければ私にとっては
お兄さんはいつまでも元気ですからね。
でも
そうはいきませんよね。





すい臓癌
毎年癌検診を受けていたのに
今年は忙しくて行けなかった(あるある)
何かの臓器の裏側にあるので発見がおくれた
一度手術をして開腹したけど(あるある)
手のつけようがなく閉じたが
お兄さんは手術をして完治したと思っている
余命もあまりないので退院してきた(あるある)
今まで通りに暮らさせたいので
シャーマンも協力してと言われました。





お兄さんは自分のお店に出ていました。
週に2~3度は顔を出していた私が
全く行かないというわけにはいきません。
そこで
「お兄さんに気付かれないように
今まで通りに振る舞ってね!」と
釘を差しに来たらしいのです。





これは意外に大丈夫でした。
癌という病を全然知らなかったので
全く実感がなく自然と今まで通りでした。
ほとんどお兄さんが癌であることを
忘れて接していました。





そんなある日
またもや奥さんが来ました。
前にもまして嫌な予感しかしません。
コーヒーくらいは出しますわな。
奥さんは言い出しにくいらしく
うつむいて話し出すキッカケを
探っているようでした。
末期がんの話より悪い話って何なのよ?





奥「あのシャーマン、
私ね、家を出ることにしたの。」










ん?
何?







奥「家を出ることに···」





???????















奥さんが何を言っているのか
全くわかりません。
ソレニホンゴデスカ?
ナァーニイッテルンデスカ?
ゼンゼンワカリマセ~ン?







「家を
出るの!」













えっ?




えっ?



えーっ!







ウソ
でしょー!












「千祓の祈願 三百八回」

とほかみ えみため
はらいたまえ きよめたまえ

納得出来なくても受け入れなくてはならない
ことが生きているうちには何度かあります。
どうしてお兄さんが?
嘆く時間も与えられず時間は流れます。