こんにちは!
20年ほど前のことですが
以前記事にしたことのある
カルベ(軽部アナに似てるから)は
(「あーそれ聞く?」のまゆみです。)
うちは店屋だったので
来やすかったんでしょうが
毎日のように来ていました。
夕食頃の時間には私は
食事を作るために
ほとんど家にいますから
カルベはその時間を狙って来ていました。
カルベは公務員でしたが
車通勤で通勤途中に私の家があったので
いつもけっこうなお菓子を
持って来てはうちで一休みして
帰宅していく毎日でした。
最初は夕食が出来上がるのが
遅れてしまうので
メチャクチャ怒っていた母親も
カルベのお土産のお菓子にしてやられ
笑顔で迎えるようになりました。
そのカルベが
職場優待の人間ドックで
健康診断をした帰りに来ました。
MRIが怖くて呼吸困難になったと
青くなって疲れきっていました。
閉所恐怖症なのだそうです。
「怖い!怖い!
病院に入るのは怖い!」
と本当に震えていました。
私はMRIなんて見たことがなかったので
「そんなに怖い物なんだ?」
と脳裡にインプットされてしまいました。
だから後に実際にMRIに入る
ことになっても
「えっこんなもん?」
とゆったりした気持ちで受けられました。
それからうちに来る度に
「病院で死ぬのは嫌なの!」
「病気は怖いから嫌なの!」
としつこくしつこく言われ続け
けっして長くない私の気持ちが
切れかかっておりました。
その夜は見たいテレビもあったのに
なかなか帰らず「嫌だ!」「怖い!」を
繰り返されていて
とうとうぶちキレました。
「大丈夫だよ。
カルベは病院では
死なないから
安心しなよ!」
「じゃ
どこで
死ぬの?」
ね?そうくると思ってたよ。
今度は「どこで死ぬのか?」攻撃です!
カルベの叔父さんが「空港で死ぬ」という
占いがあたったせいかしつこいんです。
私を怒らすと怖いのはわかっているので
(よく友達を泣かすシャーマンです)
睨むと口をつぐむのだけど
隙をついてきます。
部屋に付けっぱなしのテレビに
気を取られたり
帰り際に玄関まで送る時とか
「どこで死ぬのかなぁ……」
「どこで死んじゃうのかなぁ…」
とうるさいうるさいクソうるさいのです。
死ぬ時は死ぬんだから
どこだっていいじゃないんでしょうか?
私は気になりません。
私「病院じゃない
んだから
病死じゃないって
ことでしょ!
事故なんじゃない?」
みるみる顔が雲って
「私は事故で死ぬんだ………。」
今度は「事故で死ぬ」「事故で死ぬ」
とつぶやき続けています。
もう…
いいかげん
にしろよー!
人間は全員一度は死ぬんです。
もうとにかくどんな死に際でも
納得するわけがありません。
死にたくないのですから
「カルベは死なないよ。
150歳過ぎまで生きるよ!」
とでも言って欲しいのでしょう。
そんなウソ言ったって
納得せずにまたグズグズ
言うに決まっています
この日から
私にカミナリを落とされるまで
ことあるごとに
「どうせ私は事故で死ぬんだ」と
うるさかったです。
どう死ぬかなんて先のことを
知ったところで良いことなんて
ひとつもありませんよ。
悪いことを考えてはいけませんよ!
引き込まれてしまいますからね。
これも占い師の弊害です。
簡単に聞けるとなると
後先考えずに知りたくて
仕方なくなる性格の人がいます。
そして知りたがったくせに
ショックを受けて落ち込みます。
普通なら絶対に言わないのですが
カルベはウザかったです。
当たる占い師に余命を聞くほど
愚かなことはありませんよ~!
私だけのことを言わせていただけば
どんな占いに対しても
ウソやまやかしを言いたくありません。
普通の人はこういうことは
「怖いから聞きたくない」と
言うんですけどね。
さすが カルベ!
退院したてで車椅子の頃絶対ダメだと言われた
狭い階段を這いずって上って神棚まで行き
今でも危険なのですが祝詞をあげさせて
いただくために上がっています。
半身麻痺のガンサバイバー不自由な体で
苦労しても神棚に背中を向けられません。
これこそが全てだと思います。






