(写真は全部お借りしました。)




こんにちは!




前回の続きです。
ガラス窓の手も届かないところに
ついてる小さい手形。
外側についてるということは
有り得ないのです。





非常階段は隣のビルのものなので
かなり離れていますから
大人でも届きません。(1m50)
上の部屋からだと
足首を持って吊るしてもギリです。
それも背の高い大人を…です。







「あっ!」







これか?










と思いました。
このくらい小さいのです。
じゃなきゃ長い棒の先に
手の形を着けてうちの窓にペタッと……。






何をバカなこと考えるんだ
と思うでしょうが
この状況をどうまともに
考えられるのでしょう?
あなたならどう考えるでしょうか?







夜になると昼間は
馬鹿馬鹿しいと笑っていたことが
生々しく真実味を帯びて甦ってきます。
馬鹿馬鹿しいと思ったことこそが
大変な間違いじゃなかったのか
と思えてくるのです。






大家の仕業だとすれば
そんなにしてまで追い出したいのか?
私の礼金敷金前家賃60万と
次の住人の礼敷金家賃60万で
ざっと7~80万にはなります。
しかも駅前という立地ですから
入居希望者はいくらでもいます。
わざわざ手の込んだことをしてまでも
追い出したくもなるのでしょうか?







あまりにもいろいろなことが
はっきりと起こっているので
人間のやっていることとしか
考えられませんでした。
バブル期には騒音をたてて
住人を追い出すということが
かなりありました。
まして大家は鍵を持っています。
更新は絶対にするべきではなかったのです。
これってけっこう怖い話ですよね?






窓ガラスの手の様な汚れは
室内からでは落とせないので
そのままにしておくしかありません。
写真は?と思うでしょうが
その頃の私のピッチ(PHS)には
カメラ機能は付いてませんでした。






私のうちはけっこう
友達が遊びに来ていたので
もちろん見せましたが
「キャー手の跡じゃないのー!」
「キャー!怖いー!」
とキャーキャー騒ぐだけで
何の役にも立ちませんでした。






気付いてから10日くらい経って
どうしても気になるので
椅子の上に乗れば外側でも
手を伸ばせば拭けるかもしれないと
椅子を持って来ました。







椅子に乗って手形を目の前で見ると
「あれ?これ?」
懐中電灯を持って来ました。
ライトをいろいろな方向から
当てて見るとある方向からは
指紋があるように見えるのです。







もっと良く見ると指の節がある

おうとつを感じないペタッと

張り付けたような幼児の手形でした。

















ぶわっと総毛立ちます。
椅子から転げ落ちないように
壁にしがみつきましたが
ブルブルがくがく震えていたと思います。








やっぱりこどもか…。








子供が逆さまに壁に張り付いて
窓の上の方からガラスに手をついて
覗いてる様子が視えます。


















じゃあ

あのドンドンも笑い声もコイツかぁ。

じゃあ

次々住人が

引っ越していくのもコイツかぁ。

コイツ……かぁ……







実はこのマンションに引っ越して
本当に様々なことはあったのです。
大家が追い出したのか
気持ち悪くて出ていったのかは
わかりませんが
2年住んだ人は私以外にいない
と不動産屋に言われました。






だけど引越するには
50万以上かかります。
逃げるに逃げれない状況でした。






占い師は始めていないけど
周囲ではかなり有名になっていて
お金払うからやってと
言われ出したのもこの頃でした。
が霊媒は全然でしたから
怖いだけです。







全く知らないこどもの幽霊が

いるかもしれない。

それだけでもひどく怖い。














ドンドンと足音が響くと
びくびくして
笑い声はテレビの音量をあげて
誤魔化そうとしましたが
器械音をすり抜けて
聞こえるんですよね。
やつらがたてる音って。
その上私はやつらがたてる音に
超敏感になりその音だけは
なにがあっても聞き逃さないという
状態になってしまっていました。








手形は増えていきます。


















こうなると人に言えないんです。
それどころか隠したいんです。
私が悪いわけではないのに
恥ずかしいと思うのです。
どういうわけか自分に落ち度が
あるからこんなことに
なっているんだと思ってしまうのです。
絶対に誰にも知られてはいけない!







それにこんなことがバレたら
みんなが怖がって来なくなります。
そうなったら
この部屋にアレが来ると思いました。
だから友達には言えません。
塩も置きました。
ただ塩を置いても全く意味ないのです。
もちろん間違って置いたので
何の効果もありませんでした。
(だから正しくやって欲しいんです)






ある日などは友達とふたりで帰り
リビングに入ったとたんに
ラジカセが高音量で
鳴り出したことがありました。
「えっタイマーかけていたの?」
と問われ「うん。」と答えましたが
このラジカセはタイマーがありません。
それを友達に知られたくないのです。








怖い!




怖い!



怖い!








家にいたくないけど
他に行くところがありません。
人生最大の失恋をしたばかりで
彼氏に来てもらうことも出来ません。
いたとしても隠していたかもしれません。






ドンドンと響くのは
玄関からリビングを結ぶ
ほんの1メートルほどの廊下です。
それなのにリビングにいても
続き間の寝室にいても聞こえるのです。















一人暮らしとはこういうことか……
同じ家の中に誰かいること
怖いよぅと言えること
大声を出せば誰かが来てくれること
ひとりじゃないということが
どれほど安心していられるのかを
思い知りました。







「ホラ上のこどもの足音聞こえる?」

「見て!この手形!」

「こどもの霊かな?」

「キャー怖いー!」






そう口に出せるだけで
恐怖を誰かと共有することで
恐怖はほとんど消えるのだと
身をもって知りました。
口に出せず夜中にひとりでいると
恐怖感は何倍にも膨らんで
おかしなことにますます
人に話せなくなっていくのです。






喰われていたんですよね。
今ならわかりますけど
その頃はもちろんわかりません。
この状況はどうしようもありません。
悪いモノに喰われています。
がんじがらめという言葉が
ふーっと浮かんできます。















毎日そうしていたように
いつも通りに起きて仕事して
ランチして飲みに行って
最も緊張する恐ろしい家に帰るのです。
ピッチをまくら元に置いて
寝るんですけど
何かあったとしても
電話するところなどありません。






「こどもの霊が出た!」と
どこにかければいいんですか?
誰が助けてくれるんですか?
父親は「怖い」という感情が
わからない人です。
「何をバカなこと言っているんだ!
しっかりしろ!」というでしょう。
母親は怖がりだから絶対来ません。
友達は母親と同じで
危ないことには近付きません。
弱い人は自分のことで精一杯です。
それに親しい人にこそ
知られたくないと思うのです。

110番?

なんて説明するんですか?






ここが私の生きてきた
平和な日本とは思えません。
こどもの霊に何か出来ると
思っているわけではないんです。
傷つけられるとか殺されるとか
考えるわけではありません。
それなのに怖いんです。
一体何が怖いんでしょうね?






理屈に合わないこと
経験したことないことに出くわすと
精神的に危ない気がします。
おかしくなるんじゃないかという恐怖に
囚われてしまいます。
そして逃げ場がないと自分で
思い込んでしまって動けなくなります。





















いっぱいいっぱいでした。















☆☆☆すいません。☆☆☆

つまらないし
しかも長い話になり
申し訳ないのですが
このことが霊媒の目覚めになるので
私としてはきっちり纏めておきたいので
もう一度「続く」にさせて下さい。










「千祓の祈願 百八十七回」

とほかみ えみため
はらいたまえ きよめたまえ

この出来事が尾を引いてこの世には
見えないモノがあるかもしれないから
それにはどうして対向すれば良いんだろう?
と思い始めたのが神さまに気付くきっかけです。