おはようございます。今学期が始まって以来、怠けに怠けて今になって課題がわっさーと出てきたため、本日から3月の頭くらいまではしょうがないので勉強することにします。


さて、表題の件なんですが、英語で表現すると、


Do you wanna satisfy your customers, or impress your customers?


となります。


そもそも何故これについて書こうかと思ったかというと、最近日本もアメリカも、不況が続いたせいか、感動するような商品、サービスが少なくなってきた気がしたからです。


例えば芸能界、ある友人が私と韓国のユニットである少女時代の話をしている時に、日本と韓国の違いについて話していました。


日本は素人のまんま市場に出して、ファンがアイドルを育てるというスタンスを取っているらしいですが、韓国はまず事務所でしっかり育ててから市場に出すのだそうです。


別にどちらが良い、と言ってるわけではありませんが、一般的な見方をすれば、日本のやり方は非常に民主的で、顧客ニーズに合わせてサービスを提供していくというニーズありき、すなわちアクションオリエンテッドなマーケティング主体の考えです。


悪い言い方をすれば、サービスにいまいち自信が無いので、いちいち試して分析しなければ顧客のニーズが分からない、もしくはマーケットが成熟していてニーズが細分化されすぎており、長期的スパンで物事を考えることのメリットが見えにくい等の問題点があります。


なので、とりあえず市場に物を出して、お客さんが欲しい物を、後出しじゃんけん的に提供していく方が、偉大なる開発に莫大な投資をするよりも堅実であるという考えになります。何しろ生存競争ですから死なないのが第一なわけです。


蛇足ですが、こういった現象は日本だけに限らず、ほとんどの先進国で起こっています。それの第一の原因は労働コスト競争力の低下が根本的な原因です。開発コストというのはほとんどが人件費であり、それに費やせるお金がなくなってきている、もしくは期待リターンが達成できなくなってきている、これらは結局労働コストが高いためです。そのため、先進国に住んでいる我々は満足しますが、感動しません。


社会に出たら大概は、自分本位に考えるな、だとか、相手の気持ちを汲み取れ、とか教えられますが(もちろん私もマーケ重視の考えなので否定しません)、しかしそれは今になって思えば、良し悪しではなく所詮一つの考え方であるという結論に至ってしまいました。


アメリカに来てから、いくつかの偉大な発明や大ヒット商品について学ぶ機会がありました。そして、ほとんどの発明は完全に自分本位の考えから生まれていますし、大抵マーケティングリサーチや、顧客のフィードバックは無視(完全に無視ではないが)してきています。


アメリカでは、開発者のPassionという言葉でよくそれを表現しますが、現在の保守的な日本には文化的にそういったものもかけているような気がします。


残念な事に、最近は不況のせいで、アメリカさんですら顧客のフィードバックが大切だとか、サービス重視だとか眠たい事を言い出しました。


別に大きなリスクを取る事が良いことであるというのは時代背景を考慮するととても正しい選択には聞こえませんが、やはり一度きりの人生、やりたいことやって自分が思うように生きていくのが楽しいなあと思った今日この頃でした。