JALサーチャージ、10カ月ぶり引き下げ 欧米往復9.4万円=12月-23年1月分

 

日本航空(JAL/JL、9201)は10月17日、国際線旅客が航空券購入時に支払う燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)について、12月-2023年1月発券分を引き下げるとと発表した。

 

サーチャージを引き上げないのは昨年12月-今年1月発券分以来10カ月ぶりで、円安は続いているもののサーチャージは欧米路線で約18%下がった。

 

12月-23年1月発券分の燃油サーチャージを引き下げるJAL

PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 

 

対象は、12月1日から1月31日発券分。ひとり1区間片道あたりの燃油サーチャージは、日本からハワイを除く北米や欧州、中東、オセアニアは5万7200円を1万200円(17.8%)引き下げて4万7000円に、インドネシアやインド、スリランカ、ハワイは3万7400円から6900円(18.4%)引き下げて3万500円とする。

 

燃油サーチャージを見直す基準となるシンガポールケロシンの市況価格は、8月から9月までの2カ月平均で1バレル128.12米ドル。同期間の為替平均は1米ドル139.00円で、円換算したシンガポールケロシンの市況価格は1万7810円だった。適用する条件表はZone O(2万円基準)からZone L(1万7000円基準)に、3段階引き下げる。

 

前回10-11月発券分の基準となった、6月から7月までの2カ月平均と比較すると、市況価格は1バレルあたり23.44ドル低下。為替平均は3.82円円安に振れ、円換算した市況価格は2678円低下した。

 

JALは4月からの燃油サーチャージ価格を改定し、全体的に15%程度値上げした。

 

 

22年12月-23年1月発券分の燃油サーチャージ(括弧内は22年10-11月分)
北米・欧州・中東・オセアニア 47,000円(57,200円)
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ 30,500円(37,400円)
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク 24,700円(29,800円)
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク 17,800円(22,900円)
東アジア(除く韓国・モンゴル) 11,400円(12,900円)
韓国・極東ロシア 5,900円(7,700円)