東方神起と数字の美しい関係~驚嘆すべき記録の数々~

 

 

韓国はもちろん、日本でも絶大な人気を誇る東方神起。

 

今や“K-POP”という括りでは収まりきれないほどのトップアーティストとなったが、彼らがこれまで打ち立ててきた記録=数字は、その驚嘆すべき人気を証明している。

 

東方神起と数字の美しい関係を一挙に公開しよう。

 

■デビュー投資額「80億ウォン」

今や韓国はおろかアジアやヨーロッパ、北米市場にも進出しているSMエンターテインメント。

 

そのSMが2004年に満を持して世に送り出した東方神起は、“80億ウォン”プロジェクトだったとよくいわれる。

 

タレント育成システムが整備された韓国では、芸能事務所がスカウトやオーディションなどで選抜した練習生を3~5年かけて、歌、ダンス、パフォーマンスなどを磨かせるが、SMの投資額は破格だ。

 

 

韓国メディアが伝えたところによると、SMの場合は練習生ひとり当りのレッスン料で年間2000万ウォンは投資するという。

 

これを東方神起に当てはめると、ジュンスが1999年に、ユンホとチャンミンが2000年に、ジェジュンが2001年に、ユチョンが2003年にSMエンターテインメントの練習生となっているため、単純に計算すると、2004年にデビューする前までに4億4000万ウォンがかかった計算になる。

 

さらにメンバーたちの宿舎購入費、楽曲とミュージックビデオ、それに使う衣装やセット代などの制作費など、デビュー前に20億ウォン以上がかり、正式デビューとなるとプロモーションやマーケティングのために膨大な費用が投資されるという。

 

 “80億ウォン・プロジェクト”というのは、決して誇張でもないのだ。

 

■ファンの数「80万人」

東方神起の人気は絶大だ。その凄まじさを物語ってくれるのが、ファンの数。

 

デビュー2年目の2005年に韓国で公式ファンクラブ“カシオペア”が発足しているが、世界規模で活躍していることもあって、その人気はグローバル。

 

2008年には韓国で「そのファンの数が世界最多80万人以上存在するということでギネスブックに記載されることになった」と報じられたこともあったほどだ。

 

ただ、実際にはギネスブックに記載されておらず、単なる過剰報道と受け止めることもできるが、裏を返せばそれだけ東方神起の人気が世界規模であることを表しているとも言える。

 

韓国では、今でも「東方神起のファンは80万人以上」というのが枕詞にもなっている。

 

受賞歴「103」
 
■デビュー1年目の2004年、ソウル歌謡大賞で新人賞&本賞をダブル受賞しただけではなく、大韓民国演芸芸術賞・新世代グループ賞、SBS歌謡大賞・大賞、KBS歌謡大賞・今年の歌手賞、MBC10代歌手歌謡祭・10代歌手賞など、歌謡賞タイトルを総なめにした東方神起。

 
 

その後もMelon Music Awards、M-net Festival、ゴールデンディスク、韓国放送大賞など、韓国で数々の賞を受賞した。

 

日本でもベストヒット歌謡祭2007でゴールドアーティスト賞に輝いて以来、日本レコード大賞、日本ゴールドディスク大賞、MTV WORLD STAGE VMAJ 2010など数々の賞を受賞している。

 

5人が袂を分かつ10年までに韓国、日本、中国、東南アジアで受賞した数は77になる。

 

もちろん、ユンホとチャンミンのデュオとなっても受賞歴多数。

 

2011年には日本ゴールドディスク大賞のベストアルバム賞&ベストミュージックビデオ賞、2012年にはビルボート・ジャパン Music Awardsで最優秀ポップ・アーティスト賞、2013年には韓流10周年ミュージック大賞で男性グループ1位、2014年には日本ゴールドディスク大賞でベスト・アジアアーティスト賞、今年のアルバム賞、Best3 Albam賞、今年のダウンロード賞、ベスト・ミュージックビデオ賞の4冠を達成した。

 

また、2015年には日本ゴールドディスク大賞で前年と同じ4賞を受賞。『TREE』と『WITH』の2作がBest3 Albam賞に輝いた。

 

第4回ガオンチャートK-POPアワードではアルバム部門(第1四半期)の今年の歌手賞を受賞。2016年には日本ゴールドディスク大賞でベスト・アジアアーティスト賞、ベスト・ミュージックビデオ賞を受賞している。

 

東方神起の受賞総数は、実に103を数える。

 

韓国が誇るスーパーデュオは、これからも新たな記録を打ち立てていくことだろう。

 

文=慎 武宏