時代遅れ?’有望株’ ITZYの将来を阻むと言われているJYPの’ワンマン’ パク・ジニョン

 

 

JYPエンターテインメントの創立者で、有名プロデューサーのパク・ジニョン(J.Y.Park)は、昨年、1万人のオーディションを勝ち抜いた9人組ガールズグループNiziU(ニジュー)の総合プロデューサーとして大成功を収めた。しかし、今回同じJYPエンターテインメント所属のガールズグループITZY(イッジ)のプロデュースに関し、ネット上では苦言を呈する声があがっている。

 

 

ITZY

4枚目のミニアルバム『GUESS WHO』をリリースしたITZY

(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

 

 

ガールズグループITZY(イッジ)が4月30日、4枚目のミニアルバム『GUESS WHO』をリリースした。

 

前作『Not Shy』から8ヶ月ぶりのリリースとなるこのアルバムのタイトル曲『Mafia In the morning』に対するファンの反応に、現在関心が集まっている。

 

この楽曲は、タイトル通り”*マフィアゲーム”がテーマになっており、相手に自分の感情を隠したまま、愛する人の心を根こそぎ奪うという自信に満ちたメッセージが盛り込まれた。

 

*マフィアゲーム:日本でいう”人狼ゲーム”

 

この曲は、JYPエンターテインメント(以下、JYP)代表プロデューサーのパク・ジニョン(J.Y.Park)をはじめ、リラ(LYRE)、イヤーアタック(earattack)、キャス(KASS)、イ・ヘソル、ダンケ(danke)など、国内外の作家陣が協力した楽曲。

 

同日午後1時に各種音源チャートで、公開されてから1時間後にMelonのリアルタイムチャートで95位に入り、午後7時には21位となった。

 

しかし、韓国のファンからは期待していた分、残念だという評価を受けている。

 

韓国オンライン上での反応は、「ステージパフォーマンスは良いが、歌詞がすごく幼稚」「歌詞が恥ずかしい」「歌詞こんな風に書く必要あった?」「実力のある子たちにこんな歌詞って‥」など、特に歌詞に対しての反応が冷ややかだ。

 

全般的に「歌詞が幼稚」という意見に加え、”マフィア”を強調したタイトルも残念な点として挙がっている。

 

作詞・作曲・編曲のすべてを担当したパク・ジニョン(J.Y.Park)のインスタグラムには、


「どうかITZYに曲を書くのはやめてください。あまりにむごい。歌なのか騒音なのかわからない。この子たちが可哀想」「ガールズグループの作詞作曲から手を引いて」
「ITZYの曲は書かないでほしい。すごく古臭い」
「いつの時代の歌詞なの」
「新曲の歌詞はどういうつもりで書いたんですか?」
「いい歌をくれ」
「この前のアルバムから歌詞どうなってるの」
「ITZYの曲からは手を引いてほしい」
「パク・ジニョンさんが手を出した曲はどれも良い成績が出せていない」


など、一部のネットユーザーからは辛辣な評価とともに、抗議の書き込みがなされている状況だ。

パク・ジニョン

”時代遅れ” ネットユーザーからは辛辣な評価と抗議を受けているパク・ジニョン

(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

 

 

JYPはもともと、創立者でもありプロデューサーでもあるパク・ジニョンが、アーティストに関してすべてプロデュースを行う”ワンマン体制”が目立つ芸能事務所だった。

 

しかし、当時韓国で人気を誇っていたWonder Girls(ワンダーガールズ)がアメリカデビューを果たすと、これが韓国での活動の足かせとなり会社が経営危機に陥ったことから、この”ワンマン体制”を改めることに。

 

以前は、メインアーティストのタイトル曲の決定をパク・ジニョンが行っていたが、現在は社内で多くの作曲家の曲を共同評価した後、ブラインド投票を経て決定されているという。

 

そして2018年、従来の企画システムを最初からアーティスト別TFチーム中心に変え、従来のコンテンツ制作方式を完全に変えたことも明らかにした。

 

*TF(Task Force):組織内で企画の開発や緊急性の高い問題の解決を行うために臨時で構成された組織

 

実際、JYPの”稼ぎ頭”TWICE(トゥワイス)は、デビュー当初を除きパク・ジニョンの影響力がほとんどないケースで、ヒット曲を連発しながら現在もトップアイドルの地位を維持している。

 

しかし、TWICEの妹分でもあるITZYは今年デビュー3年目を迎え、若い世代から支持は受けているものの、いまだこれといったヒット曲がない状況だ。

 

JYP全体でバックアップすべきところ、今回はもともと責任感が強くあまり他人を認めないタイプとも言われているパク・ジニョンが、作詞・作曲・編曲すべてに関わり先陣を切らねばと行動に出たようだが、結局いまのところ、ファンからの好評とヒットという”二兎”には繋がっていないようだ。

 

今後、ITZYは大ブレイクの時を迎えることができるのか‥。ITZYの将来を心配するファンの声はますます大きくなっている。

 

      
ITZY “Mafia In the morning” M/V(動画出典:Youtube JYP Entertainment)