「JYP 最強のラッパー」と絶賛されるリマ(NiziU)が韓国で人気を集める理由

 

 

デビュー5カ月の、NiziUの快挙を目にした韓国人の間では、徐々にNiziUへの関心も高まり、中には彼女たちの成長を楽しむファンもできているほど。彼・彼女らからお墨付きをもらっているメンバーを誰なのか・・?

 

NiziU(ニジュー)が、3月に発表した新曲『Take a picture』の人気は、隣国韓国でも話題を集めた。

 

新曲『Take a picture』が韓国でも話題になったNiziU

NiziUの新曲『Take a picture』は韓国でも話題に(画像出典:NiziU公式FaceBook)

 

 

デビュー5カ月の、新人アイドルの快挙を目にした韓国人の間では、徐々にNiziUへの関心も高まり、中には彼女たちの成長を楽しむファンもできているほど。

 

NiziUの快進撃への関心は、次第にメンバー個人への関心と変わり、”推し”を作ったファンもいるという。

 

2020年、日本中を感動させた『虹プロジェクト(以下、虹プロ)』を、インターネットなどを経由して視聴した一部の韓国ファンからは、過去と現在を比較しながら、鋭い評価を加えたり、将来性を予測する声も多数寄せられている。

 

では、韓国ファンの間で『虹プロ』の時から、お墨付きをもらい、注目を浴びているメンバーは誰だろうか・・断言するに、チームのメインラッパーのリマだろう。

 

なぜ、リマの人気が高いのか?

NiziUでメインラッパーを務めるリマ

リマはNiziUでメインラッパーを務めている(画像出典:NiziU公式FaceBook)

 

 

韓国のアイドルファンは、日本よりも”ラップ”やヒップホップの雰囲気に対する評価が厳しいとされる。言い換えれば、ラップを上手にこなすアイドルの人気が高いということ。

 

そういった背景もあってか、リマは新人にもかかわらず、ずば抜けて高いラップの実力を持っており、オーディションの時から関心の的となった。

 

もちろん、彼女の両親が有名人で、特に父親のZeebra(ジブラ)が日本を代表するラッパーであることも、注目を集めた側面はある。Zeebraは、韓国のヒップホップアーティストとも深い親交を持ち、韓国のヒップホップマニアの間でも、その名が広まっている。

 

だが、有名人の父親というバックグラウンドだけで、韓国におけるリマの人気が高くなったとは言えない。韓国ファンを惹きつけた一番の要因は、彼女自らが磨き上げた”ラップ”の実力だ。

 

韓国ファンは「リマのラップディクション(発音法)は無駄がない。高速ラップをする時も、呼吸が安定して発音が乱れることがない」と、高く評価している。

 

特に、I.O.Iの楽曲『Very Very Very』の2人分のラップパート(韓国語)をこなしたのだが、激しいダンスの中、正確な韓国語発音で、途切れることなく披露。韓国ファンを驚かせた。

 

     
リマのラップに注目!(動画出典:NiziU Official YouTube)

 

 

高い語学能力と潜在力

実は、この高い語学力(韓国語と英語)も、韓国ファンの間で高いポイントとなっている。

 

2019年からJYP練習性として”韓国暮らし”を始めた彼女は、7カ月という短い期間中に驚くほどのスピードで、韓国語を習得したという。その速さには、JYPエンターテインメント(以下、JYP)の首長、パク・ジニョン(J.Y.Park)も、オーディション中驚いた様子を見せたほど。

 

もちろん、アイドルという夢の実現のため、韓国語習得に熱心にならざるを得なかったという理由もあるだろうが、外国語習得には、その国の人や文化を理解し、尊重しようとする努力が必要だ。リマの、このような努力に、韓国人は感銘を受けたに違いない。

 

もう一つ、”ラッパーのリマ”で知られている彼女だが、実は歌唱力やダンスといった”アイドルの基本素養”をバランス良く兼ね備えたアイドルだと評価されている。

 

オーディションの3次バトルで、ITZYの楽曲『ICY』のステージを披露したリマを見たパク・ジニョンが「ボーカルの最高水準までのし上がれる」と、そのボーカル能力を絶賛。

 

韓国の”厳しい”ファンを納得させ、ファンにさせる高い能力は、その限界を知らないようだ。

 

 

JYPの次世代エースとの呼び声

リマは女性からの人気も高い

女性からの支持が厚いリマ(画像出典:NiziU公式FaceBook)

 

 

かわいらしいルックスも、一役買っているようだ。

特に女性からの支持が厚く”オンニ(女性が年上の女性呼ぶ呼称)ファン”が続出する兆しも見えている。

 

韓国芸能界では、かつてより「男性の支持を受ける女性アイドルより、女性の支持を集める女性アイドルの方が寿命が長い」と囁かれており、まさにリマにとっては、人気の”追い風になるようだ。

 

もちろん、彼女にも逆風はあった。

昨年8月に勃発した、いわば”戦犯企業子孫 議論”がそれだ。現在は落ち着きを見せているが、NiziUの人気と話題が大きくなれば、再び火種が大きくなる可能性は十分にある。

 

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今年の3月末、韓国のオンラインコミュニティーには『NiziU 新曲 最新情報』というスレッドが登場し、日本の音源サイト1位を祝うファンが集まった。

 

様々なコメントが寄せられている中「JYP歴代ラップラインの中では一番」と、惜しまず称賛するファンもいた。

 

これまでより、これからの成長が楽しみなリマ・・本文では触れていないが、彼女は英語能力も優れている。グローバル化を急いでいるJYPの”新しい”エースの誕生を期待させている。

リマは、その材料をすべて持っている。