‘半島’のゾンビ狩りが16年前に韓国女性のハートを射止めたあの映画

 

 

観客動員数300万人を突破する驚異的な大ヒットを記録している、ヨン・サンホ監督の新作『半島』。本作で主演を務めたカン・ドンウォンへの関心が高まっている。ここでは伝説ともいうべき過去作『オオカミの誘惑』を紹介する。

 

コロナ禍にも関わらず、驚異的な大ヒットとなったヨン・サンホ監督の新作『半島』。

 

『半島』は『新感染 ファイナル・エクスプレス(原題:釜山行)』から4年、廃墟となった地に残された者たちが繰り広げる最後の死闘を描いたアクション・ブロックバスター劇だ。

 

 


映画『半島』(写真提供:©スポーツ韓国)

 

この映画のヒットとともに、主演俳優カン・ドンウォンへの関心も高まっている。
ここでは、「あまりの美しさに世間がざわついた」という伝説を持つ、カン・ドンウォン初主演作『オオカミの誘惑』を紹介する。

 

映画『オオカミの誘惑』ポスター(画像出典:オオカミの誘惑ポスター)

 

 

2004年、韓国中の視線を集めた映画『オオカミの誘惑』。

 

父を亡くし、離婚した母に引き取られ、ソウルに上京したハンギョン(イ・チョンア)。
カンソン高校に転入してきた彼女の美しさに一目ぼれしてしまったテソン(カン・ドンウォン)は、熱烈なアプローチを試みる。しかし、彼とライバル関係にあるソングォン高校のヘウォン(チョ・ハンソン)もハンギョンに惹かれてしまい、2人は男のプライドを賭け、恋の戦いへと突入する。

 

時同じくして、既に両親を亡くしていたテソンは、祖母までも亡くし、天涯孤独の身となってしまう。寂しさに包まれている中、ハンギョンはへウォンと付き合いはじめ、テソンの孤独感は増すばかりだ。そんな中、テソンはある秘密を知ることになり‥。

 

18歳の少女が発表したインターネット小説を原作にした本作は、高校生の男女3人が織りなす、甘酸っぱい青春ラブストーリーだ。


同世代である10代の少年少女を中心に圧倒的な人気を集め、観客数218万人を超える大ヒットとなった。

 

主演を務めたカン・ドンウォンは、世間をざわつかせるほどの美少年だと多くの注目を集め、一躍スターダムへと駆け上っている。

 

 

たくさんの観客をときめかせた韓国映画史上最高級の”胸キュン”シーン(画像出典:movie.naver)

 

 

劇中、特に注目を集めたのが、カン・ドンウォンが傘を持つシーン。

 

このシーンは、観客をこの上なくときめかせた、韓国映画史上最高級の”胸キュン”シーンとして長く語られ、その後、多くのメディアでパロディー化されたという。さらに、カン・ドンウォン本人は笑い話として「この光景を劇場で観られなかったことは残念だ」と話しているというエピソードも。

 

また、カン・ドンウォンはこの当時、新人にして得た爆発的な人気に「この作品で得た人気はどれくらい続くのか」という懐疑心に浸ってしまい、嬉しい気持ちはあるものの、プレッシャーにもなったとし、素直に喜べなかったと語っている。また、それは俳優としての刺激にもなったそうだ。

 

この作品を機に高い人気と知名度、そして俳優として名を知らせたカン・ドンウォン。


その後、切ないラブストーリー『私たちの幸せな時間』(2006)、ソン・ガンホとともに名演技を披露したサスペンス劇『義兄弟 SECRET REUNION』(2010)など、幅広いジャンルの作品で活躍し、強い存在感を示す演技派俳優へと位置付けた。

 

最近では、男臭い役柄に扮することが多かったカン・ドンウォンだが、初主演作は優れたビジュアルを輝かせた甘い作品であった。

 

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