このホテル、とてつもなくprimitiveで良かった。当たりなのだ。「気球の歩き方」のコラム欄に載っていたのだが、観光地から離れていたのがneckだった。でもdriver氏が簡単に見つかったので、幸いにして案外ラクに辿り着けたしゆっくりできた。

 

3食付きで1110USDくらいだから決して安くはない。でも、おやつもガイド付きActivityincludeされていたので快適に過ごせた。

 

良く言えば発展途上国にあるロッジtypeの宿だ。ホテル名通りに泥を固めた壁と、藁葺の屋根できっと1000年前と同じような造りだ。まあ泥の家って、即ちドアもない。泥の壁だって一周している訳ではなく半分くらい築いてあるだけで、残りは半ばopenな状態だった。なので、そのまま誰でも入って来られるって事。

 

だからと言って半分造作ではない。かなり手が込んで作り込まれている事が分かる。玄関でくつを脱いで、室内は裸足で大丈夫。土を固めてあるので、足裏には滑らかな感触が伝わってくる。これは素足が嬉しい。床にヒビ割れこそあれ、微分できそうなくらいに滑らかなのだ。泥壁にわざわざ凹凸を付けて仕上げている。柱もキッチリ長方形に組まれているのではなく、木の枝が曲がっていればそれはそのまま使って、添え木を縄で括りつけていた。コンクリート造りの現代建築と比べて、十分にSDGsに対応している宿だった。
 

家の中も木テーブルで椅子だけが普通だった。ハンモックを吊るしてあったのも嬉しい。

 

<<泥の家>>

 

 

当時の日記帳をめくってみると、そこには雑な絵が描いてあった。玄関先にいすが2脚、半開きの部屋にはベッド4つ、とテーブルがあった。ハンモックが吊るされているのも嬉しい。棚には懐中電灯、双眼鏡、防蚊スプレーも備え付けてあった。

 

L字型の内側には明確な壁が無く、中庭の先はジャングルだった。その脇を通ってシャワー・ルームやトイレに繋がっている。壁で囲まれていないので誰でも進入できるので、木製の貴重品入れもあったけど、壊そうと思えば壊せそう。でもそんな雰囲気が逆にマッチしていた。

 

便器の蓋を開けた所でショッキングな光景を目にする羽目になった。まさか、体調3cmくらいのカエルが3匹、便器の中に住んでいたのだ。彼らも驚いたのだろう、慌てて飛び出してくる。そもそも、このカエル達はどうやってここに入り込んだのだろうか。
小さい内に飛び込んで大きくなった? であれば、長いことこの部屋が使われていなかったのか。あるいは下水を伝って便器に辿り着いたのか? そんな器用に配管を逆走できるものだろうか。 それともホテルのスタッフがイタズラでカエルを仕込んでおいた? ここはインドじゃないのであり得ないな。それにしてもワイルドな世界だ。

 

セキュリティ・ボックスが用意されていたけど、木箱なので力づくで壊そうと思えば壊せそう。でも、このプリミティブ感が気に入った。高いお金を払えば5つ星ホテルに泊まる事はできるけど、どこの国の5つ星でも1度泊まってしまえばさして代わり映えはしない。でもスリランカの片田舎にあるこの泥ホテルはこちらを十分にワクワクさせてくれる。

 

<壁のない部屋ってこんな感じ>

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午後は近所でカヤックした。カヤックをトゥクトゥクの上に乗せて近くの湖に出掛た。水辺ではスリランカの女性が洗濯していたり、子供達が水浴びしていた。なので、観光地でもなんでもない所。そこでカヤックしたり、子供と一緒に泳いでみたりrelaxする。ここの蓮の花はpink色だった。大自然の中でカヤックするのは気分いい。でも、そこには人の気配がしない。生活感溢れるスリランカの片田舎でカヤックできるのもいいものだ。

 

<<<カヤック>>>

 

 

 

夕暮れ時、レストランに向かう。辺りがうす暗くなってきて、左右の樹木にリアルな灯りが灯っていた。小枝に直に火を灯しているのだ。局所的に油を塗っているのだろうけど、なかなかワイルドだ。

 

夕食は良かった。スリランカ初dinnerは豪華だった。野菜とか魚とか具材毎に一品ずつのカレーが提供された。この日はチキンカレー、かぼちゃカレー、オクラカレー、もう1つ謎のカレー。スリランカは他のレストランでもこんなstyleが多くて、Indiaよりはかなりrichだった。

 

私は辛いのが苦手だがカレーは別。日本だと汗タラタラでカレーを食べるのは周囲に気兼ねして食べにくいけど、暑い国ならば構う事はない。タラタラと噴き出してくる汗を拭いながらいくらでも食べられる。

 

<<dinner>>

 


 

【2022.10.30】赤字部分を加筆しました。
【2022.12.6】赤字部分を加筆しました。