今月、自分が訪れた旅先に関するニュースが2つ流れた。

 

パリのノートルダム寺院が火災で一部消失した。セーヌ川の中洲にあってカルチェラタンの方から角張った鐘楼を眺めた。もしかして20年以上前に観光していたかも知れないが記憶が曖昧。火災は悲しいけど、そこから文章を紡ぎ出す事はできなかった。

 

もう1つ、スリランカの連続爆破テロには参った。つい3年くらい前に訪問したばかりだったからだ。

 

スリランカがニュースに出てくるのは稀だ。何年前だったか台風か津波の被害が報じられていた事があった。他には、中国の一帯一路政策に乗ってお金を借りて島の南側に港を整備したものの、借金返済の目処がつかなくなって中国に租借されてしまったってニュースもあった。

 

ちょうど私が最大の都市コロンボ(首都ではない)い行った3年前には、ビーチ沿いにシャングリラ・ホテルを建設中だった。ここも今回のテロ事件の標的になってしまったのは何とも無残だ。シャングリラはアジア系(香港かマレーシアか)だと思っていたので、まさかキリスト教を狙った集団が標的にするような建物だとは思ってもいなかった。

 

<シギリア村にて>

写真1

 

私に何ら政治的な意図・思考はないけど、ニュースで政治家の「テロと断固戦う。絶対に屈しない」って言葉を聞くと、その度に何だか見当違いな、虚しい気がしてならない。「戦う」って言うのはイラクとかアフガニスタンとか次々に敵を見定めて犯行グループを徹底的に叩きのめす事ではないと思う。そうやって攻撃を始める度に、targetにされた国々で一般市民に悲惨な被害が及んでしまう。

 

どうしてテロが起きてしまうのか、その背景は先進国の首脳だって判っている筈。しかも、今や毎日のように停電する国であっても、ネット社会の普及で地球上の不平等や不公平なんてどこにいても容易に知る事ができる時代だ。どうしたらテロの連鎖を断ち切る事ができるのか考えて、働き掛けていく事なんじゃないか。何かにつけて何処かの国に追随するって発想では困るのだ。

 

ちょっと偉そうだったかも。

 

<スリランカ・カレー>

※左上の野菜と上のナン以外は全てカレー

写真2

 

<ハスの花>

写真3

 

ブログを始めてから、少しずつ過去の海外の旅先についても書き起こしていこうと思っていた矢先だった。New Zealand編も第3回で頓挫したままだけど、追悼の意味も込めてスリランカ編も書いていこう。

 

この国を語るのはやっぱり優しい人々の顔であり、カレーであり、ハスの花なのだ。

 

※写真を上手くattachできなかったので、後で追加予定です。

【追記】同日19:45頃に写真を追加しました。