登頂日: 2019.1.6

装備: アイゼン、ストック

 

年末年始を田舎で過ごした後で東京に戻る。帰路、富士駅から身延線経由で中央本線に入って富士見駅で途中下車した。特急が停まる小さな駅だ。ここから富士見パノラマリゾートへのシャトルバスが出発するのだ。ゴンドラで1700mまでラクに上がれるので、実際に登るのは往復で2時間。

 

雪は少なかった。山頂駅で直ぐにアイゼンを装着したものの、建物の脇に回ると雪がない。その後も地面を覆う程度にしか雪が残っていない箇所が多かった。入笠湿原も半分くらいはむき出しの状態だった。なので、本当にアイゼンが必要だったのは、2時間のうち2030分くらいだったんじゃないか。

<樹林帯>

<雪がまばらな入笠湿原>

山頂では富士山の頭がうっすらと見える。そのヨコに甲斐駒ケ岳。八ヶ岳も編笠山から蓼科山までずっと見えていた。諏訪湖は近いのにこの日は何故か霞んでいた。車山・美ヶ原方面もハッキリ見えず。ポツポツと自分の足で登ったヤマが増えていくと、自分の山って訳ではないが、親近感の湧くヤマが1つずつ増えていく。そんな10年だった訳だ。

<山頂にて>

<富士見高原の向こうの八ヶ岳を望む>

かつて2009年から2013年に掛けて、決められた年次タスクのようにこの山に登ったが、5年で一区切りとしていた。ただ、今年は手術から10年の節目であり、久々に登ってみたかったのだ。同じ場所に行くと、昔の自分に出会える時もある。今回はそういう感覚は無く、5月にシュワシュワと鳴いていたヤマセミかカワセミの事を想起したくらい。やっぱり寒いと思考は停止してしまうのだろう。

<この日の気温>

入笠山が今年の冬山の登り初めだった。最近は週休2日で土曜日もだいたい所用があったのでなかなか雪山に行けていない。