昨年2月は南八ケ岳(以下、南八ツ)に登った。ルートは以下の通りで小屋に3泊、かなりslowペースで動いた。ピストン登山が殆どとは言え、2017年にようやく編笠山(南端)から蓼科山(北端)までずーっと尾根筋を踏破できたので、八ヶ岳は自分のヤマって感じが持てるのだ。

 

某日 美濃戸口→行者小屋(11:3515:45

2日目 行者小屋→硫黄岳→夏沢峠→本沢温泉(8:0014:25

3日目 本沢温泉→夏沢峠→箕冠山→根石岳→夏沢鉱泉(8:0014:30

4日目 夏沢鉱泉→下山

 

<根石岳の手前から天狗岳を望む>

<登山ルートとその標高>

硫黄岳は夏にオーレン小屋から、及び横岳からの縦走で2回登頂しているが、冬は初めて。2年くらい前に真冬の赤岳鉱泉に泊まった時にはまさかの雨で翌朝早々に撤収したので、その再challengeだ。アイゼンとストックで山頂を目指した。

 

峰の松目赤岩の頭の手前辺りで斜面が急になりトレースがハッキリ見えなくなった。誰か一人が直登した足跡があったのでそこを登ってみる。でも5mくらい登るとズリッと滑る。手足4本のうちどこか離した瞬間に滑落するな、と判った。自分のskillでは無理な所だと今更ながらに知る。幸いな事に5m下には先陣を切った登山者が踏み固めた痕があったので、そのまま落ちてもそこで踏みとどまる事ができたのはluckyだった。

 

そこをどうにか凌ぐと、今度は吹きっさらしの寒風で参る。そんな時に限って標高2600m前後で携帯電話が2回も鳴る。一人は1年振りくらい連絡がなかったベトナムの友人で懐かしかったが、寒くてそんな長電話もできない。申し訳ないが早々に切った。硫黄岳山頂も風が強く、夏沢峠の手前の樹林帯に入るまではtightだった。峠から本沢温泉までの道はフカフカの雪で歩いていても気持ちよかった。

<寒風の中で横岳を望む>

<硫黄の爆裂火口>

翌日も快晴で、根石岳まで淡々と登って行った。以前にスノーシューで登頂していたのでこれで2回目。山頂付近は風で雪も吹き飛んでいた。天狗岳の東峰と西峰が直ぐそばに迫っていたのだが、根石岳からの北への下りが怖かったので撤収。夏沢鉱泉で撤収したと話すと「ピッケルを使えないとね」って感じで妥当な判断だったと知る。

<夏沢峠から箕冠山へ向かう雪道>

小屋3泊のうち2晩は鍋料理を食べられたのもありがたかった。

<夏沢鉱泉のぼたん鍋>

それと、夏沢鉱泉の湯たんぽが何より嬉しかった。

<湯たんぽは効果絶大>