出航日は半日しか時間がないのでジョンビーチまでtrekkingするのは断念して、途中のブタ海岸(昔ブタを放牧していたのが海岸名の由来)まで歩いた。と言っても海抜ゼロから200mの峠を越えたその先だ。岬の突端近くには「昭和16年_陸軍省」なんてコンクリートの道標があった。当時の兵士たちはこの蒸し暑い南の島でどれだけ苦労して野営していたのか。水分確保ひとつとっても大変だったろう。この島で実際の戦闘が無かったことだけが救いだ。
<陸軍省と彫られた碑がそのまま残っている>
<峠にて小港海岸を見降ろす>
出航はドラマチックだった。一緒にkayakした女性が言っていたけど、成程あの風景を見たら確かにリピーターになってしまう! 北海道・礼文島の出航風景も何度味わってもセンチメンタルだ。旅情っていう奴か。ここ小笠原の出航光景はそれよりも明るい。是非とも現地で生で体験して欲しいので、ここでは審らかに書くのを控えておこう。
<出航風景(おが丸の右甲板から撮る)>