ボトムブラケット = BB =(読み)ビービー でしょうか?自転車乗りにしかわからない用語のような気がしますw

 

トーケンのホイールに交換して少したった頃からペダルにトルクをかけた際に時々「パキパキ」と音鳴りが出るようになりました。

 

以前にも同様の音鳴りを体験したことがあったので今回もBBかな、と。前回BBをバラしてから1年経つので再度バラしてみることに。

 

前回はベアリングの交換は行わず洗浄とグリス交換に留めていました。その際にベアリングが単体で取り外せることは確認済み。サイズも測っていたため今回はベアリング交換も実施することに。

 

通常ボトムブラケットに異常が出て交換を必要とする場合、BBアッセンブリ交換となるのではないかと思います。今回の様に内部のベアリングのみ交換しようとするのはイレギュラーな整備かもしれません。

 

ベアリングって実は様々な種類とサイズが国内だけでも複数のメーカーから単品売りされています。インターネット通販のおかけで入手も容易です。ベアリングのみ取り外せればベアリング単体交換も可能になります。職業柄、国内のベアリング屋さんにはお世話になってますので個人的に国産ベアリングの質実剛健な品質は十分承知しています。

 

クォータ キラルはBB386、シマノクランク使用です。ただ装着されているBBのメーカーや種類によってもベアリング径は異なると思います。私の場合外径37mm、内径25mm、幅7mmでしたのでNTN製の非接触シールベアリング、6805LLBにしました。ちなみに1個639円でした。

 

当時ブログを書くつもりはなかったのであまり手順を示すような写真は撮っていません…。

 

 

クランクを抜いてBBを外すだけですが、圧入BBを外すには専用の工具が必要になります。工具さえあればそんなに難しい作業ではありません。さらにその工具と六角ソケットなどを試行錯誤しながらBBシェルから圧入されたベアリングを外します。

 

 

今回の作業の目玉は写真の左上に写っている赤いの。ロックタイト641です。嵌め合い用の接着剤です。

 

トルクをかけた際のパキパキといった類の異音だったためベアリングの損傷よりはフレームとBBシェルまたはシェルとベアリングの嵌め合い箇所の軋みと予想しました。前回はグリスを塗布して組み戻しただけだったので1年経過して軋み始めたかな?と。それならばより強固に接着してしまおうという作戦です。BBの剛性も上がりそうな気がします。なおロックタイト641の接着力は中強度のため接着後の再分解も可能です。

 

きれいに洗浄・脱脂した後ロックタイト641を塗布してBBシェルにベアリングを圧入します。ベアリングの外周の圧入なのでアウターレースに力をかけます、基本ですが超重要です。写真のでかいソケットはベアリングアウターレース径に合わせた簡易の圧入治具です。あとはBB脱着工具をあれこれ組み合わせて圧入します。

 

フレームとBB本体も圧入ですがロックタイト641は金属用なので使用できません。まぁBB廻りは定期的に分解する箇所なのでこちらは薄くグリスを塗布して普通に圧入しました。

 

作業後、異音は

 

 

解消しませんでした。

 

 

音鳴りの発生原因はBBではなかった様です。

 

あ゛ぁ゛ 、ストレスです(´Д` )

 

次回へ続きます…。