★★★☆☆


ローマ人の物語のうち、

文庫本であれば、32巻以降、ハードカバーであれば12巻に相当する。


文庫本発売がされていない32巻以降は、


図書館で借りて読むことにした。




以下抜粋。




「だが、正当であるのは明らかな実力重視路線だが、


人間世界のすべてのことと同じに、利点があれば欠点もある。


実力主義とは、昨日まで自分と同格であった者が、


今日からは自分に命令する立場に立つ、ということでもある。


この現実を直視し納得して受け入れるには相当な思慮が求められるが、


そのような合理的精神をもち合わせている人は常に少ない。


いわゆる「貴種」、生まれや育ちが自分とはかけ離れている人に対して、


下層の人々が説明しようのない敬意を感じるのは、それが非合理であるからである。


多くの人にとってより素直に胸に入ってくるのは合理的な理性よりも


非合理な感性のほうなのだ。」


-皇帝アウレリアヌスとプロブスの死にあたり-




実力主義の良し悪しに何かを感じたのではない。


合理的な部分では説明しにくい、人間や社会の中に流れる「力学」が


あることがおもしろい。


そして、その説明しにくい、可視化されにくい「力」は、


千年以上も前から変わっていない(場合が多い)ことが面白い。


だから、歴史を知れと人生の先輩は言うのだろうか。




ローマ人の物語 (12) -迷走する帝国/塩野 七生



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