前田智徳という男 | 広島新聞(全国紙)

前田智徳という男

昨日の快勝キラキラで久しぶりにスポーツニュースのはしごが出来て、今日はとても気分がよいのですが、どのニュースでも取り上げられていた映像が未だに頭を離れません…

いわずもがな、前田智徳選手の劇走映像です。

昨日のブログでDH前田は勝利への絶対条件だと書きましたが、これは今のカープにとって本当に最後の奥の手だったんだな、ということが、昨日はっきりと解りました。

前田選手の両足は、もうまともなベースランニングが出来ないほどボロボロなのでしょう。

にもかかわらず、最終打席でのあの劇走はいったい…しょぼん
言葉が出ませんでしたしょぼんしょぼんしょぼん
正直心の中で『やめてくれ~』と思いました。
もし次に古傷を故障したら待っている結末は明らかです。
6点差をつけ、ランナーもいない状況。普通故障を抱えるベテランならあの劇走禁じ手です。
そして、以前の彼なら絶対にあの劇走はありませんでした。

なにしろ、ホームランを打っても自分のバッティングに納得がいかなければ笑み一つこぼさない男でした。
今のレギュラー選手達はあの姿を観て何を思ったでしょうか?

ふがいない先発投手陣、チャンスで思いきったバッティングが出来ない野手。

選手生命を賭けて打席に立ち、劇走する前田選手の姿を観て、明日の試合から生まれ変わらなければ、このチームに未来はありません。

『わしが出とるのに、勝たにゃいけんじゃろ』
こんな粋な、力強い、頼れるコメントを残せる人を引退させてはいけません。

実は私も前田選手とそんなに年が変わりません。
いつの間にかベテランといわれ、若い頃の己の美学を捨て去ってでも、今の自分のおかれている場所で必死に結果を残そうと生きていく。

そんな今の前田選手は以前より輝いて見えるのです。

(第一打席の矢のような打球と、美しいバッティングフォームは往年の前田選手の姿でした)



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