日銀が利上げしたのに円安加速
ドル円は一時158円台へ】
今週のドル円はFOMCと日銀会合という
日米の重要イベントを受けドル買い・
円売りが大きく進みました
週前半は方向感を探る展開でしたが
FOMC後に156円台へ上昇
さらに日銀会合後には一時158.05円付近
まで急伸しました
その後は為替介入への警戒から156円台
後半まで反落しています
ファンダメンタル分析
最大のポイントは、日米両中央銀行の
金融政策です
9月16日のFOMCでは、FRBが利上げを
実施し、今後も追加利上げを続ける
可能性を示しました
米金利の上昇とともにドル買いが強まり
ドル円は156円台へ上昇しました
一方、9月18日の日銀会合では政策金利
を1.00%から1.25%へ引き上げました
しかし、この利上げは市場にほぼ
織り込まれていました
むしろ市場が注目したのは利上げ決定
が全会一致ではなく7対2だった
2名の委員が利上げに反対した
今後の追加利上げ時期が明確に示され
なかった日米金利差が簡単には縮ま
らないとの見方が強まったという点です
そのため、利上げにもかかわらず円売り
が加速し、ドル円は一時158.05円付近
まで上昇しました
Reuters:日銀会合後のドル円ただし
158円台では日本当局によるレート
チェック報道が伝わり為替介入
への警戒から急反落
最終的には156.85円付近まで押し
戻されています
今週は、タカ派的なFOMCによる
ドル買いと期待ほどタカ派では
なかった日銀による円売りが
重なった1週間でした
テクニカル分析
添付の1時間足では、週を通して安値
と高値を切り上げる上昇トレンドが
確認できます
155.00円付近
週前半の重要な下値支持帯です
何度か下値を試しながらも大きく崩れず
その後の上昇につながりました
155円を維持できたことで、売りよりも
押し目買いが入りやすい地合いへ変化
しています
156.00〜156.30円
FOMC後に上抜けた最初の
重要ゾーンです
それまで上値を抑えていた価格帯を
突破したことで買いが加速
上抜け後はこの付近がレジスタンス
からサポートへ転換しました
157.00円
心理的節目であり、上昇途中の
重要な分岐点でした
一度は上値を抑えられましたが
押し戻された後に再び突破
157円台に定着したことで次の158円
を試す流れが強まりました
158.00円付近
今週の最重要レジスタンスです
日銀会合後の円売りによって、一時
158.05円付近まで上昇しましたが
明確に定着できず反落しました
レートチェック報道も重なり158円が
強い売り場として意識された形です
156.50〜156.70円
急落後に下げ止まった短期的な
サポート帯です
週末時点では156.85円付近まで
戻していますが、157円を回復
できるか、それとも156.50円
を割り込むかが次の方向を
決めるポイントになります
今週の値動きから得られる教訓
今週はニュースの表面だけで判断
すると難しい相場でした
「日銀が利上げしたから円高」と
考えてすぐにドル円を売っていた
場合、逆方向への急騰に
巻き込まれています
重要なのは発表内容そのものではなく
市場予想とのズレと発表後の値動き
を確認することです
また、158円到達後の急反落からも
重要イベント時の飛び乗りは危険
だと分かります
✅指標発表直後には入らない
✅最初の上下動を見送る
✅ローソク足の確定を待つ
✅抜けた後の定着と押し
・戻りを確認する
✅介入警戒水準では利益を
引っ張りすぎない
今週も「予想して飛び乗る」のではなく
事実を確認してから引きつけることの
大切さが表れた相場でした
