『大切に思ってるよ。』 | Peaceful.

『大切に思ってるよ。』

自分の鼓動が聞こえてしまうくらい静かな夜。今まで止まることなく動いてきたこの心臓の音は、僕が生きてきたこと・生きていることを確実なものにしてくれる、神秘的でとても重みがある、いわば僕の人生そのものである。そんな音だけを真面目に聞いていると、考えたくないことまで考えてしまって、なんだか頭が可笑しくなる気がして、僕は慌ててイヤホンを耳に突っ込んだ。音量を上げて、気分でもないロックを流す。
それでも君のことを考えてしまったのは、不覚にもラブソングが流れたからだ。僕はシャッフル機能を恨んだ。
そういえば君は、僕の核である心臓をいつもより早く動かしたりするんだ。それで僕はいつも息の仕方を忘れちゃって、君の目なんてろくに見れたこともない。僕の心臓は僕のものであるのに、まるで君のものみたいに、君が動かすんだ。
そんなことを考えていたら、君に会いたくなった。いつだって僕は…。