あらすじ】

デビュー戦以来、不敗を誇る元不良人気ボクサー・石倉衆ニ(岡山天音)が、現チャンピオン・加賀見光一郎(神尾楓珠)に挑む戦いを目前に、週刊誌記者の殺人容疑がかけられた!石倉を犯人と決めつける刑事部長・北斗偉(池田成志)に反感を覚えながらも、真壁有希子(天海祐希)は取り調べを開始。有希子は先入観を持たずに取り調べをしようとするが、したたかにキントリの追及をはぐらかす石倉に疑念を持ち始め…?

 

『感想』

前回まのハイジャック事件はいったんさておき、物語は別の事件を追う展開になっていきます。桃井さんの衝撃がまだ冷めやらない回で、緊迫感やテンションが

(ゆる)んで来たらいやだなとも思っていたけど、杞憂だった。岡山天音さんの持つ憑依的な魅力全開で、流石だった。衆二の危うさや脆さ、痛み、全部伝わってきた。キントリに出てくるゲスト陣の力はいつも間違いない。あれだけのレギュラーメンバーを食ってくるから凄い。とくに体の作りこみがすごかった💪。余分な部分がなくまさにボクサーo=(°°🥊筋肉をつけるだけでなく減量までしていそうな感じだった。さすがに試合にはならなかったが😅天音さんも役に合わせて印象まで変わってしまう演技派の一人です。前回昔の革命家を演じた桃井かおりも老いてしまった姿をいかんなく演技に使っていたし、言葉遣いもまさに昭和。そういう部分に感服しました。変わらない安定のメンバーと豪華なゲストは安心して見てられます。今回は刑事部長もちょっと面白かわいかった() てれっ

経験豊富なキントリのメンバーでも、石倉を犯人だろうと決めつけて、取り調べをしてしまう。取り調べの前に先入観は禁物って自戒していたにも関わらず・・・。補導歴や暴力沙汰の過去や、取り調べにもひどい態度をとっていれば、人間は表面上のことにとらわれるので、判断を間違えてしまうことがある。人間にとって目の前のことは、90%を占めるのだと思い知らされた。(llД)怖ァ・・本質が何なのか、って理解や把握するのは難しいことですよね。今回は真壁の取り調べ以外に、みんなの連係プレーで、加賀見や、亡くなった梅本の同僚の三波にも聴取がされており、新事実が次々と分かり、結果石倉が梅本を殺したわけではないと分かりますε-(´∀`*)ホッ。そこで真壁は改めて石倉が犯人であると決めつけて取り調べをしていたことに気づきます。石倉だけを取り調べしていたなら、おそらくこの事件は試合には間に合わず、石倉は加賀見をリング上で殺していたかもしれません😱。先入観の怖さや、個人での捜査のリスクの高さを改めて気づかされました。結局石倉衆二を陥れたのは、試合で戦う予定だった加賀見だった。スターとしてのしあがろうとしている石倉の存在が怖くなり、根も葉もない八百長の噂を流して社会的に消そうしたらしい。なんともスポーツマンシップに欠ける行いだが、華々しい場所から転落していく様を実に悲劇的に演じている神尾さんもいい味出していたと思う。人を貶めることで自分がのしあがろうとしたり、裏切りに遭い人間不信になりかけたり、「人」の間で交わされる感情のやりとりや、それにまつわる有象無象を見ていると、いかに自分を信じるのが難しいかが痛いほどわかります。井上由美子さんの脚本はコミカルな中にも視聴者に何かを語りかけてくる部分がありそのバランスが絶妙でそんな感覚は天性のものだと思う。さすがこれまで数多くのヒット作を生み出してきた有名脚本家さんだけありますよね。次回も天海祐希さんVS演技派ゲスト俳優の行方が楽しみです┣¨キ((p>ω<q))┣¨

 

■参考■

【緊急取調室】は来週と再来週はオリンピックのためお休みになります。第4話の放送は8月12日(木)よる9時からになるようです。録画等にご注意くださいませ<m(__)m>