【あらすじ】

戦後まもなく、大阪から滋賀・信楽にやってきた、絵が得意な女の子。名前は川原喜美子。両親と二人の妹との暮らしは貧しく、頑張り屋の喜美子は、幼いながらも一家の働き手だった。15歳になった喜美子は、大阪の下宿屋で女中として働きはじめる。大都会での暮らしと、個性豊かな下宿の人々との出会いは、喜美子をさらに成長させる。3年後に信楽に戻った喜美子は、地元の信楽焼にひかれ、男性ばかりの陶芸の世界に飛び込む。やがて愛する男性と結婚し、息子を授かり、仕事にも家庭にもまい進する日々が始まる。相変わらずの貧乏だが、夫や息子のかたわらで、大好きな陶芸にいそしむ喜美子。だが、幸せなはずの生活は思惑どおりにはいかず、大きな波乱が彼女を待ち受けている。どんなにつらいことがあっても、陶芸への情熱は消えることがない。喜美子は自らの窯を開き、独自の信楽焼を見出していく。(公式サイト)

 

『総括』

スカ―レットは女性陶芸家の人生だが、陶芸家の成功物語ではない。実は、父、夫、息子、3人の男たちと、娘、妻、母として一緒に生きて、そして別れてゆくといういわゆる女の一生に焦点を当てていたと思う。主人公の人生は苦労の連続で、都合の良い奇跡など起きない。行けなかった美術学校、受け取って貰えなかった初恋のおはぎ、元通りにならなかった夫との仲、ドナーが見つからなかった息子、信楽に来なかった信楽太郎( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

視聴者の期待に応えないし、胸のすくような逆転劇もない。代わりに食卓のシーンがとても多い。家族で1番多くの時を過ごすのは食卓だからだ。笑いも悲しみもちょっとした諍いも、食卓を中心にいつもある。そして女はどんなに忙しくとも三食を丁寧に用意する。時には夜食も。食べるということは生きること。生み出して食べさせ、そして男の遥か上を超えてゆく。そんな主人公の日常の繰り返しはとてもドラマチックであることに気づく(´ー`*)ウンウン

夫も息子も去ってしまった工房で、1人作陶し、炎に薪をくべ続ける喜美子。赤い炎に照らされた凄みのある表情が、ものすごい余韻となって残るラストだったルンルン

武志のナレ死の結末に意表をつかれて脱帽でした。残り少ない命の息子といつもと変わらない特別な一日を過ごす話なので最後はギュッとして笑いながら武志をあの世に送る結末は良かったかもしれない。終わり良ければ良いという感じですが、でも個人的に全体的に納得いかない部分もあったのも確かです。必要なことは描かず時間飛ばしてばかりで後出しの事後報告ばかりで陶芸も信楽焼も添え物にして喜美子が偉い陶芸家になったとは実感できなかったガーン息子の出産の喜びも子育ての一番大変な乳児期はまったく描かず幼児期もあまり描かず手のかからない子供から始め時間を飛ばしていきなり大人の武志が出てきても親子に見えなかった。タラー息子の難病と向き合う母親の葛藤と親子愛をドラマの要のテーマに描くなら息子出産からじっくり子育てを描いてほしかった。

戸田さんは 若い時に朝ドラ大河ドラマに出演したほうがもっと表現力に深みが出てたと今回の朝ドラをみて率直に感じたまさ😅まぁ民放ドラマで好演すれば復活するでしょうね!

松下さんは本業は舞台俳優 4月期のドラマにも出演するようですが音楽の方でも人気がでてきたので音楽でもやっていけるようにしていくことでしょう。所属事務所がどれだけバックアップできるかどうかだと思う。これからは舞台音楽が7ドラマ映画が3という感じで活動していく気がする