◆スカーレット【第62話あらすじ】◆『)「夢は一緒に』 八郎(松下洸平)の家を訪ねた喜美子(戸田恵梨香)は「帰りたくない」と告げる。真面目な八郎は照れ隠しで、陶芸の話をして話題をすり替えようとするも結局、喜美子のペースは変わらず、二人は互いの気持ちを確かめ合うことに。二人の交際の噂は会社内にも広まり、照子(大島優子)が喜美子の元に駆け込んでくる。一方、信作(林遣都)が企画した「お見合い大作戦」が開催。男性陣の思惑が次々に外れる中、信作に女性がすり寄り… ([Yahoo!テレビ]より引用) |
昭和34年(1959年)―-「帰りたくない。帰さんといて……」
喜美子が訴える。あっ、これは帰したらあかん!
と思ったら・・・
「あ~! あ~!」
布団に突っ伏し叫ぶ八郎。あかん!
まぁ、【叫ぶ=アカン】という認識でええと思います。
めんどくさい八郎が出てきます。
釉薬と粘土の焼き加減ノートを出してくる。
電気窯でどの温度で焼いたか。どういう成分か。
いろいろ試したノートです。
微妙な濃さ、発色、滲み具合もメモしてあります。データが好きなんですね。自分だけにしか出せへん色を見つけたいそうで、それを一方的に喜美子に渡すのでした。
「持って帰って学びい。今日は、帰りぃ」
「そういうこと?」
「うん、そういうことや」
「うん、帰った方がいい……」
それで、ここから先もおかしくて。
「ああ〜!」
はい、冷静一転して、また転がって叫び出す。
「ほやから、それ何?」
「ええから帰んなさい」
「ほやけど釉薬って。うち学び始めたばっかりやで」
「せやな」
おいっ、八郎、おいっ、そこ理解しておらんの?動揺してるにせよ、一方的に自分のこだわりを喋ってしまったあかん状況や。
「うーん、ほな土やな。土を知り、土と友達になるところからや。これはどうや? 基本がいろいろ書いてある。はい、これ持っていき。ほんで、また明日から朝夕2時間勉強や。ほな気ぃつけて。送って行きたいんやけど、脚が……」
「日ィ暮れてへんし。送ってもらう距離でないし」
喜美子はあっさりそう言い切るのです。
八郎もキッパリと言い切ります。
3キロメートルは歩けないけれど、3メートルはできる。炊事場が出たところにあるから、ご飯は自分で作れるって。
喜美子は驚いています。
何を作るの?
八郎は、ご飯を炊いたり、野菜を炒めたりする。卵焼きも得意なのです。
「今度食べさせたるわ!」
はい、八郎はご飯が得意です。ここも、大事ですね。
喜美子は驚いております。うちのお父ちゃんは水も一人で飲めへんで。
おう、せやな。酒は一人でグイグイ飲むのにな。ほなどうするん?
八郎が尋ねると喜美子はサラリと、お母ちゃんの口移しだと答えます。
そしてこうなる。
「ああ〜〜!!」
またか! 絶叫ジタバタ。
「そやからそれ何? アホやん」
「アホ!?」
喜美子はここで「アホやん」と言い切る。確かにこういうことをする人物は、アホのように思えるかもしれない。
まぁ、でも、仕組みを覚えればアホちゃうとわかりますので。
アホ! きもっ! やめとこ!
そうならないから、喜美子は八郎と一緒になれる。これは大事。
八郎はしみじみとこう返します。
「仲ええんやなぁ。お父さんとお母さん」
「仲はええよ。言い合いしてんの見たことないわ」
マツが夫に言い返せないことが、娘たちによろしくない影響を与えていることがわかります。
「人妻のよろめき事件」のせいで喧嘩していた――そんな大野夫妻だって仲は悪くない。
八郎は、きちんと話に行くさかい。日を改めて、頭を下げると言い切ります。
喜美子は、それはうちがやると言う。
しばらく待っとき、うちのお父さんは一筋縄ではいかへん。
うちのこと全部うちがやってきてん。ちゃぶ台返しも止めてきた。うちが頭下げて、許してもらう。
ここで八郎はこう返すのです。
「フフ、僕がおるで。これからは僕がおる。ほな一緒に頭さげよ。ちゃぶ台ひっくり返されたら、一緒にかたそ。ひっくり返されんように押さえるなら、一緒に押さえよ。これからは一人でのうて、一緒にやってこ。なっ?」
視聴者が叫んでバタバタしたいレベルのことを言う八郎。
喜美子は不安そうです。また殴られるかも、だってよ。
「好きな人のためだったら構へん。なんでもできる!」
「好きな人?」
「うん?」
「うちも好きや……」
「あはっ、聞いた!」
「前言うた時より、もっと好きになったわ」
「ははは! ああ……僕も好きやで」
「好きの大安売りやな!」
「一緒になろな? 結婚しよな?」
夕日の前を飛ぶ鳥の絵の前で、そう言われる。あの絵の時点でそういうことや。
「うん……」
よっしゃー!
これや、これやで!
NHK大阪は、めんどくさい男結婚案件を、ロマンチックにまとめたで!
……って、せやろか?
まだ火曜日。土曜日じゃない、火曜日。
マイナス展開、あるで😅
「何がお見合い大作戦じゃ! ふざけやがって、あの野郎!」
そのころ、お見合い大作戦は失敗していた模様。
紋付まで着てきた次郎が飲み過ぎて暴れております。他の男性参加者もスーツですし、気合入っていたんでしょうなぁ。ところが、女性側は冷やかしばかり。真面目に参加したのは、1人だけです。
お見合いパーティあるあるや😅。
で、「あかまつ」ではさらなる地獄展開が待っている。
よし子という女性参加者は、グイグイと信作に迫ります。
「大野さん……」
信作は、企画した側です。企画した側だけがうまくいけば、最悪……あれやな。あれや。
しかし、よし子は迫る。ついにはこうだ。
「信作ぅ」
「大将、大将! もう一本ください!」
先日まで、愛嬌を振りまいて恋のキューピッドになっていた信作ですが、もはや憎悪の豪速球をぶつけられそうではあります。なんだか悲惨なことになりそうです💧
喜美子はネギを切っています。
そこへ、ジョーカスが起きてきます。
この浴衣の感じ。臭そうな風情。今朝もダメおやじぶりを発揮するで。
「お父ちゃんおはよう。昨夜寝てしもたやろ」
「ちょお飲みすぎた」
かったるそうな父に、もっかいちゃんと話したいと迫る喜美子です。
十代田さんも頭下げてる。どうか会うてください。
そう言うものの、ジョーは顔をざぶざぶと洗うばかりです。
「ええけど」
「ほな、会うてくれるん?」
「ああ、構へんよ。今日でも明日でも」
「ほんま? ほな、今日早速ええですか?」
「おう、わかった。せやけど結婚はあかんで。あいつはあかん」
ズコーッ! SEも入ります。
これを受け、商品開発室では作戦会議です。
「なんであかんのやろ?」
喜美子は悩む。そんなん悩むだけ無駄や。無意味な感情論やん。
それでも八郎は前向きです。
「けど、会うてくれるんやろ。会うてくれるだけでもありがたい。百回でも、二百回でも会いに行く。許してもらえるまで何回でも行く! 大丈夫。そんな顔しな。いっしょに乗り越えよな? さっ今日も始めるで!」
これを出社したばかりの津山がドアの向こう側で聞いています。あっ……!
「一緒に乗り越えよな?」
場面は喜美子の絵付け火鉢工房へ。焼く前は淡い色で、こんなに色変わるんですね♪。
その絵付け火鉢工房に、社長夫妻が入ってきます。
そしてこう切り出します。
商品開発室で、朝から十代田と二人でどういうことなのか?
陶芸だけなのか?
照子が切り出します。仕事のことは、全部敏春さんに任せているけれども、社員の揉め事や悩み相談はしている。そういうことが内助の功、力になるためのことだと。
照子も大人になりましたね。
そうそう、昭和の内助の功とはこういうことです。
照子は、社長夫人としての顔を見せてから、こう来ます。
「なんで言うてくれへんかったん! いつのまにそんなことになってたんもう!」
おう、関西のおばちゃん仕草やん!
大島優子さんの演技力が引き出されてる・・・かもね😝
喜美子は信作から聞いたのかと確認します。
案の定そうでした。それだけでなく、社員でも噂になっているそうです。社員食堂でも、八重子と緑がはしゃいでいることでしょう。それだけでなく、なんと、敏春は八郎本人からもキチンとと話をされているそうです。誠実やなぁ。
「ええ男やのう! ええのんつかまえたのう!」
「なんちゅう言い方や」
この照子の関西おばちゃんっぷりが完成度高い。たしなめる敏春もいい味出しとる。生々しい。
敏春としては、他の社員の手前もあるし、早く所帯を持って欲しいってよ。外堀埋め尽くしましたやん!
喜美子はここで、こう言います。
「まだ許しをもらえてないんで」
ここで社長夫妻は意外そうな顔をします。照子は将来有望やで、と言う。
センス抜群の夫を信頼しているわけです。敏春さんが見つけたんやから、ええと。
敏春はその理由を告げます。陶芸家として名を馳せてもおかしくない。釉薬をうまいこと使う。センスと将来性を高く買っている。この前の工芸展でも惜しいところまでいった。賞も取れるかも。入選したら宣伝にもなる。主力商品とは、人でもある――敏春の目敏さがクローズアップされますね。
そんな陶芸家になったら、もうこれはマスコットボーイハッチー。そう盛り上がる照子。
ミッコーとハッチー。
確かにこれは宣伝材料バッチリや!
「ほんまええのん、捕まえたのう!」
「そやからなんちゅう言い方や。ほら冷えるで、ちゃんと掛けとき」
妻をやんわりと嗜めつつ、妊娠中だからと気遣う敏春。
紳士やん。この夫妻もええね♪。
そのころ、このジョーはちゃぶ台前で愚痴っておりました。脳裏に浮かぶ、喜美子の言葉です。
十代田さんには、陶芸家になる夢がある――。
「はあ、何が夢じゃもう、ふわふわしたこと言いやがってほんまにもう!」
そんなジョーの前に、ミッコー&ハッチーが頭を下げてやってきます。
マツと百合子はそっと迎えますが、援軍として使えるかどうかはわかりません。百合子は微妙、マツは期待しない。
さぁどうなる?鬱陶しい咳払いをするジョーを倒せるのか?気になりつつ・・・次回に続く。