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◆スカーレット【第25話あらすじ】◆『ときめきは甘く苦く』 医学生の圭介(溝端淳平)の恋を応援することになった喜美子(戸田恵梨香)。どうすればいいか悩んでいると偶然、圭介の意中の相手の名前が「あき子」だと知る。圭介に伝えると、更なる後押しを期待される。後日、住人の雄太郎(木本武宏)からあき子の父が喫茶店にいる知らせを受け、喜美子はじか談判に向かう。事情を話すと相手されずに一蹴されるが、喜美子は雄太郎からアドバイスをもらって実行。すると荒木荘に訪ねてきたのは (Yahoo!テレビ]より引用) |
昭和30年(1955年)—荒木荘、三度目の秋です。さだはデザイナーとして活躍し、ちや子は多忙。
雄太郎は自称・映画俳優から、歌える喫茶さえずりでの勤務を始めています。
そして医大生の圭介は、ゴン……ではなくゴンの飼い主であるマドンナに夢中でした。
喜美子は「恋の手助けをする」と宣言したはいいものの、本人は恋愛にむしろ疎く、色気より食い気。近所の神社で、お隣さんと銀杏を拾ってきております。
恋愛に疎いくせに「いけないこと」で圭介を振り回した、と。
そこでさえずりの前を通りかかり、あのチャウチャウのゴンを発見!
喜美子はアレな妄想で采配を振るう。
はい、ここで喜美子の妄想作戦タイム。
あのマドンナに銀杏を渡し(いや、めっちゃ臭いやん)、荒木荘に呼ぶ。
そもそもこの背景はさえずり?
謎の演奏があるようですが。
はい、そこから先はこう。
「荒木荘にようこそ」
やってきた彼女に、笑顔で赤い花を差し出す圭介さんや。
あかん……溝端順平さんはイケメンで人気で、女性ファンも多い。
だからってやりすぎ!週冒頭から全力疾走するNHK大阪、その暴走がもう、あかん!
しかし、妄想はここまで。さえずりに来ていたゴンの飼い主は、こわもてのおっちゃん・庄一郎でした。
この庄一郎を演じる芦屋雁三郎さん(旧芸名・塩の屋きくお)は、180を超えていて確かに体は大きい。それを踏まえて、先週までこわもて、デカい、怖い連呼していたかと思うとたまらんもんがあります。庄一郎がやってきたので、思わず稲荷に手を合わせてごまかす喜美子。
ここでマドンナが登場です。しかも父親と、お見合いについて話しています。どうも気に入らんとか。
「つまらん男やったら、ことわり、ことわり」
こわもてでも、娘にはデレデレらしい。喜美子はジロリと睨まれそうになり、お稲荷さんに手を合わせます。
喜美子は、荒木荘で夕食の配膳をしつつ、圭介にマドンナの名前を伝えます。
「あき子? あの人あき子さんいうの?」
圭介さん、浮かれております。
「次はどないすんのん? 僕の恋、応援してくれんやろ? 次は?」
喜美子は「次は荒木荘へようこそ」という方向にすると言います。それ、あの妄想由来ですね。圭介は、ピンと来てません。
そんでこれや。
「よくわからんけど、わかったわ!」
喜美子の妄想の上に、圭介のアホっぷり。笑顔がまぶしい。
もうこれはあかん。知能が限界まで下がっとる。恋をする人はアホになるとは言う。せやかて、こんな露骨にアホにせんでも。
「それにしても名前があき子さん! すばらしい名前や! 麗しい名前や!」
ここで雄太郎は、よくある名前だと突っ込みつつ、リストを読み上げていくんですね。
・さえずりマスターの亡くなった奥さん
・名画座のもぎりのおばちゃん
・この前見た主役の妹もあき子
「もうええから……」
さだがここで止めて、こう続けます。
「きみちゃん、銀杏ご飯、いつできるん?」
え〜な〜、銀杏ご飯!
いま、銀杏を水に浸けているから明後日にできるとか。
下準備も大変。季節の味。きみちゃんのセンスはバッチリですが、そこは大阪ですので、さだはここを褒める。
銀杏はタダ――。
それを拾ってやりくりをしている。これはええ節約。助かるのです。そこを褒めるんですね♪
雄太郎は、恋の応援までして助かると漏らしてしまう。
ここで、年下のきみちゃんにそんなことまで頼んでいると気づいたのか、圭介が恥ずかしさに気づきます……やっとか!!
カリキュラムが秋から増えて、悩んでいる。こんなん恋ちゃう。現実逃避。もうどうでもええわ。
そもそも医学生が恋なんてしている場合ちゃうしな。親が聞いたら嘆くわ。
そう言い切り、現実に戻ります。亡くなった妹の、一番仲のいい子もあき子。たしかにどこにでもある名前だってさ。
さだは、雄太郎をじっと見つめる。
目線で「あかん」と突っ込んでいます。余計なことを言うなと。
「うん、うまいなこれ、きみちゃんうまいで、これ!」
下手なごまかし方をする圭介ですが、きみちゃん以外に通じてへん。
案の定、さだと雄太郎は作戦を練ります。
相手はゴンの飼い主、こわもての娘さん。さえずりにこわもてがきたら、喜美子は飛んでいく。さだも許可しましたからね。
荒木荘とは、一体何なのか。
恋愛感情に疎い喜美子は、「圭介は諦めたのでは?」と軽く戸惑いますが……。
「きみちゃーん!」
あれは自分を騙しているだけやで、と、さだと雄太郎にはお見通しです。
ま、ええんちゃう。圭介のボケっぷりを見ていると、どうにもならん。
かくして、さえずりでこうなりました。
荒木荘女中・きみちゃん
VS
ゴンの飼い主・こわもてのおっちゃん(庄一郎)
庄一郎は、何者か? と探ってきます。
圭介とはどういう関係なのか?
そう聞かれて喜美子はこうです。
「とてもええ関係です。三年前の春からようしてもらえる」
「三年も続く関係……」
あかん。まるで二人に深い関係があるかのような言い草だ。
喫茶店オーナーの隣にいた雄太郎が慌てて「女中さんでお手伝いだ」と訂正に走ります。
庄一郎は、見合い話のおつかい、そういう類の話だとピンと来ます。
そこでこうです。
「しかるべき人を間に立てなはれ。話はそれからや」
「しかる人?」
「しかるべき人や」
ほんまにきみちゃんでええんか。そうか、下宿のおばちゃんがおばちゃんであるべき理由はわかりました。人生経験で周囲を救う。そうしないとプロットが回らない、と。
喜美子は賢いとは思う。それでも、世間知らずで読書や娯楽鑑賞をあまりしていなくて、語彙力あたりが低い。ここが弱点でしょう。
「今日、歌わんでええんですか?」
雄太郎に聞かれると、庄一郎はそんな気になれないと告げます。
そんな庄一郎を、雄太郎と喜美子は頭を下げて見送ります。
「しかるべき人?」
喜美子は疑問があります。
オーナー曰く、彼は前泉田工業会長さんだそうです。息子に跡を継がせて今は悠々自適、楽隠居ですな。
「でっかい立派な家に住んどんのや」
そう来た。うーん、これぞ朝ドラの喫茶店だ・・・とおもう。
現在の観点からすると、客のプライバシーがダダ漏れではある。だからこそ、生まれる話もある。
地理的にも荒木荘に近いわけですし、うまい使い方だとは思います。匙加減が絶妙です。
雄太郎はこう来ました。
「しかるべき人はいらん。五文字! 教えてるから言うたれ!」
さて喜美子。五文字を胸に追いかけます。BGMがまたノリノリです。
そして追いつき、こうです。
「い・が・く・せ・い!」
その五文字と共に、圭介の大事なことを伝えます。小児科を目指す医学生で、優しくて真面目で甘いもん大好き。
庄一郎はちょっと気にしたようなそぶりをチラッと見せつつ、ゴンを連れて去るのでした。
その医学生・圭介は、往来ですらぼーっとしております。
急に立ち止まり、背後のおっちゃんがぶつかってしまう。
荒木荘で喜美子は、おはぎを作っています。
おいしそう!見た目だけでなく、実際にたまらん味だそうですよ😊
そこへ圭介が戻って来ました。
ちょっとぼんやりしています。喜美子が声をかけます。
「おはぎ作りました。また食べます?」
「食べる!」
色気より食い気。腹が減っては戦はできぬ。ここはおはぎをいただきましょう。
「う〜ん、やっぱりうまいわ!」
あき子さんの父に会ったといいます。
「もうええ言うたのに……」
そうごまかそうとして、できない圭介です。
それよりこれは何? 目に留まったのは新聞。
ちや子さんの新聞の新コーナーだそうで、感想を聞きたいとのこと。
さっそく圭介は見出しを読みます。
挿絵もええ味出しとる。そうそう、うなじな。襟からのぞくうなじがたまらん。暗い照明、乱れた布団、うなじ。
「【男と女のエロエロ色々相談】? 大手新聞社は歴史小説掲載を始めたというのに……」
動揺しつつ、そう本音を隠そうとする圭介。
喜美子は、デイリー大阪の編集方針に理解を示します。
「売れんとしゃあない」
そうそう。ブレないという編集方針があっても、そこはな。
しかし圭介、本音は興味がある。
「助平なことを考え、彼女の裸体を……」
おお、もう……と、そこで玄関から女性の声がします。
「ごめんくださいー」
「はーいどちらさん……」と出迎えて、喜美子は驚きます。
あき子さんやーーー!
「こちらに医学生さんの酒田圭介さんいう方、いてはります?」
ドン! と、セリフではなく、後ろへ思わず動いてしまう、それでも驚愕を見せる喜美子。
「いますぐ! いますぐ!」
さて、その酒田圭介さんは……エロエロ記事を真剣に読んでいました。
「毎日毎日、助平なことばかり……」
喜美子は記事をつかんでこう言います。
「はよはよ! エロエロは置いといて! 圭介さんに会いにきたんです!」
「なんでなんで?」
喜美子は、荒木荘へようこそという方向だと誘導します。圭介もその方向だと理解します。
花を持って笑う妄想との違いがもうあかん。
しかし、ここで動揺してしまう。
「今日の授業、解剖やってん! アルコール臭ない? 臭いやろ? こんなんでチューしたら、嫌われるんちゃう?」
「えっ、もうチューするんですか!!」
喜美子は驚く、視聴者はもっと驚く。助平なことばかり考えて、チューまで妄想していた。そんな圭介です。
月曜朝からエロエロ、色々、チュー。・っていいのかと思いつつ次回に続く。



