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【第110話あらすじ】「なつよ、開拓者の郷へ(110)」 十勝に戻ってきたなつ(広瀬すず)は、農協に勤める夕見子(福地桃子)がバター作りをしようとしていることを知る。翌日、なつと坂場(中川大志)は帯広の雪月を訪れ、すっかり菓子職人になった雪次郎(山田裕貴)や、雪之助(安田顕)達に結婚報告をし、大歓迎で迎えられる。そこへ、かつてなつがお世話になった高校演劇部員達も現れ、再会を懐かしむ。一方、農協では工場を新設しようとしていたが、ある問題が起こる。 (Yahoo!テレビより引用) |
昭和41年(1966)年――泰樹の夢であるバターを、柴田牧場どころか、農業全体で作る。それこそが夕見子の野望でした。酪農家がメーカーを通さずに、直接乳製品を売る。
そんなシステムを導入するわけです。夕見子の主君は、田辺組合長です。いわばその軍師として、通訳も兼ねて夕見子はヨーロッパを視察しました。
なるほど、ヨーロッパか。修道院がバターやビールを作り販売することは、あることでした。そういう歴史に基づくシステムを参考にしたのであれば、納得できます。
日本の北海道は、明治政府の御雇外国人から始まっていますしね。スタート地点から特殊であった。そういう歴史をふまえていると、興味を持つ人いると思う・・・多分ね![]()
北海道畜産業の父エドウィン・ダン 日本に骨を埋めた米国発のお雇い外国人
酪農家自らが乳製品を作る、いわば十勝酪農王国・・・そう本編でも語られます。話がデカくなってるぅ😲
「素晴らしい考えですね!」
この一連の流れを聞いて、坂場の目がキラキラしております。この目をキラキラさせる中川大志さん、魅せるなぁ。周囲も上手に演出しているのでしょう![]()
まぁ、ある意味、不穏で、彼が発言するといささかドキッとしてしまうんですが。
農協の野望のせいか、結婚どころではないと富士子はこぼします。
駆け落ちして新宿ジャズ喫茶計画。 未婚で王国建設を貫く。
夕見子は振り幅がでかいな。
「ごめんね、ゆみより先に結婚して」
「大丈夫、全然うらやましくないから」
なつがそう言おうと、気にしていないとあっさりと認める夕見子です。
納得感しかないもんな。強がりというよりも、いつもの素直さなのでしょう。
ここで、視聴者がモヤモヤしているツッコミを、代表して明美がやってくれます。
「お姉ちゃんはあれほど牛乳を毛嫌いし、バターなんかどうでもよかったはずなのに?」
すると、【表裏比興】枠の泰樹が話をさっくりまとめます。
「新しいことをしなければ、十勝の牛飼いは、牛飼いの喜びを感じられなくなっているんだ」
再び注目したいのは、坂場がものすごく嬉しそうにニコニコしていること。
独自の思考で進む彼らは、彼らなりの道を張っていますね。 暖かく見守ろう![]()
なつと坂場は、あの場所へも報告せねばなりません。帯広の雪月です。
そこにいたのは、役者から菓子職人に戻った雪次郎でした。
二人をみた雪次郎は、嬉しそうにこう言います。
「俺はこうなると信じて待っていた!」
まじか・・
いや、まぁ、モモッチはじめ気づいていて、本人たちだけがなんだかズレていたっけ。私も二人の仲を見誤っていたことを今一度謝っておきます(*- -)(*_ _)ペコリ
なつは雪次郎に、東京のお菓子を渡します。
妙子も出迎え、坂場になんでも好きなものを食べていいと勧めてくるのです。
すっかり菓子職人になった雪次郎は、自分はこちらに向いていると言い切りました。
迷ったおかげでしょう。あの回り道は、無駄ではなかったのです。役者として別の道をみたからこそ、菓子職人への適性を確認できた。
ケースに並ぶ菓子を、雪次郎は作ってはいる。ただ、元々のアイデアは父・雪之助のもの。
雪次郎は、なつに亜矢美と咲太郎のことを聞きます。
二人とも元気で、咲太郎の会社は順調だって。そう聞かされて、ちょっと寂しそうな雪次郎です。
ここで坂場がこう来ました。
「実は僕も、会社を辞めたんです」
おい!シレッと、申し訳なさそうでもなく、言い切る坂場よ。
雪次郎もびっくりしているって ( -ω-)ノ☆(*_ _)バシィッ
そんな雪之助が最高の結婚祝いを提案します。
「世界一のウェディングケーキを作る! 安いもんよ、おめでとう!」
これは楽しみだなぁ😆
カットする部分だけを作るものではなくて、全部本物のケーキでしょう。早く見たい!
と思っていたら坂場が唐突に立ち上がります。
「あのっ、仕事、なんとかしますんで!」
「大丈夫、一久さん、慌てないで」
話が飛んでいるぞ。彼はケーキに感激して、気合いを入れようとして、何かがズレたのでしょう。
そして、ここにもう一人やって来ます。
倉田先生です。
雪次郎が気を利かせて倉田先生を呼んでいたのです。
他にも友達はいるであるところに、敢えて彼であるということは、大きな意味があると思う。
倉田は、なつの漫画映画を全て見ていると力強く語ります。そして、息を吸ってから、感慨深げにこう言いきりました。
「『神をつかんだ少年クリフ』、素晴らしかったよ! お前の魂を感じた、はははっ!」
「ありがとうございます!」
思わず笑顔になる坂場。監督だと紹介されて、倉田はさらに力強い言葉を続けます。
「ああ、きみが、あの映画の・・・そうか、あれを作ったきみならば、奥原なつを安心して任せられる! なつをお願いします!」
そして次は……番長とよっちゃんですvv
結婚しておりました。やったぁ![]()
よっちゃんは番長にめんこさを感じていて、一度はフラれたとはいえ、番長も熱い告白をしたふたり。よかったなぁ![]()
「私を置いてなして結婚したの〜!」
「なっちゃんがいなくて、つい魔がさした」
これは女自身がどう思うかというところに主眼があって、男はどうでもいいんだわ。
現に番長が「なんじゃそりゃ顔」になっておりまして。
「いいじゃん、一緒になれたんだから」
と、慰められております。
しかし、ここで、ちょっとヒヤリとする発言も。
天陽のことです。なつとのことを気遣い、その話は出すなという空気になるのですが……坂場は気にしない様子。
「僕も天陽さんの絵は好きです」
それはそれ、これはこれですか😨
倉田があれも立派な画家になったとしみじみと語ります。
「職業的な画家、という意味ではない」
コンクールで賞を取ること。絵に高い値段がつくこと。そういうことじゃない。
倉田は天陽を褒めます。生きることそのものが、立派。耕し、牛を飼い、その中で絵を描くこと。絵を描くことが、生きること。生きることが、絵を描くこと。
それでこそ純粋な画家!そんな天陽は男児の父になったと告げられます。
番長とよっちゃんは二児どころか、なんと三人目もお腹の中にいるんだとか。くうーっ、幸せそうだなぁ![]()
さて、場面は、農協組合長室へ。
扉がバーン!開いて、夕見子が入ってきます。
農協の田辺組合長の元へ、
「田辺さん、国から横槍が入りましたッ!」
あの温厚な剛男ですら、露骨な妨害に怒り心頭です。
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勝の農家が、農協とともに自分たちで乳製品を作る ↓ そうなると、打撃を受けるのが乳製品メーカー ↓ 乳製品メーカーが、国、そして政治家に何らかの手段で訴えて来た ↓ 政府による妨害工作 |
国の策がえげつないんだわ。
農家宛に「集団酪農地域指定」をチラつかせる。受け入れれば支援金をもらえる
↓
受け入れた農家では、工場を作ることはできない
↓
回答期限は明後日、つまりは日曜日。実質的には時間がもうほとんどない!
こうした卑怯なやり口に対し、十勝の人々はどう出るか?
この一大事を、じっと柴田家で聞く坂場。
「世の中の仕組みを変えることですからね……」
坂場なりの、論点整理をしているようです。なんだかんだでやはり知略は高いのですね。
ここで、策が出されます。
明日午前中に届け出を出すこと。当時は週休二日制導入前、半ドンの時代です。土曜日は午後から休みでした。
劇中は金曜日です。
「わしらにできることはあるか? 明日の朝、できるだけ集める!」
泰樹が、出陣の支度を整えてる。
これは頼りになる!
そして、ワクワクした顔の坂場も、なつと共に参戦すると言い出すのです。
一応、動機として、なつが好きな酪農が知りたいからと付け加える坂場。あの……今、考えてない?
そういうことで、みんな農協へと向かうことになります。
「皆さんのことをずっと応援しています!」
そう言いきる坂場。彼なりに何かの策があるのかもしれません。
ここで父ナレがこう言います。
『なつよ、この人は、こういうことが本当に好きなんだなーー』
こういうことって?
その答えは明日にある・・・かもしれない。
火曜日は毎週波乱があるのですが、ぶっちぎって乱世出陣感がありますね。
しかも、坂場がこのノリが大好きということは、これからもバリバリにあるのでしょう。
田辺組合長が何かありそうだと思っていたら、十勝酪農王国の君主になっていて、驚きました。
この制作チーム、絶対コーエーテクモさんのシミュレーションゲームが好きでしょ。
まぁ、私だけかもしれませんけど😝


