【第94話あらすじ】「なつよ、ワクワクが止まらない(94)」 東洋動画では、なつ(広瀬すず)や麻子(貫地谷しほり)たちが原画を描いている。そこへ演出を担当する坂場(中川大志)が現れ、描き直しの指示をする。周囲は原画を描いた経験のない坂場の進め方に疑問を持つが、理屈を並べる坂場に、反論できずにいた。そんな中、なつは背景画を担当する陽平(犬飼貴丈)の所へいき、愚痴をこぼす。すると陽平は、なつの知らない坂場と天陽(吉沢亮)の意外な繋がりについて語り始めて…。 (Yahoo!テレビより引用) |
昭和34年(1959)年――『ヘンゼルとグレーテル』の作画は大詰めです。
しかし、その作画にいちいち坂場が疑念を抱くという、鬱陶しい流れで、職場に不穏な空気が漂っておりました。
「この鳥は何をしたいんですか?」
逃げたヘンゼルとグレーテルを救うカラス。
何をしたいのかって、そりゃ主人公を救うことでしょうよ。
しかし! 坂場はそこで納得できないのです。
文句をつけられて、ムッとしてるマコ。
鳥は、森に魔女がいることそのものに不満があったのではないか? その不満が見えないと坂場は言うのです。
うーん、只者じゃない。 鳥の不満ってどういうことでしょうか。
坂場はここで、具体的な指示を出します。
「鳥のデモのようになりませんか?」
マコはますます困惑します。
「そんな思いつきで言われても困ります!」
「何がダメか、思いついているだけ……ともかく描き直してください。お願いします!」
坂場が去ったあと、イライラが止まらないマコ。
「なのあの人、腹立つ!」
「ムカつくだけ無駄ですよ。冷静に考えると、なるほどとなる……」
なつがなだめていると、かつてのマコもそうだったと堀内がチクリ。
なつはあくまで冷静にとクールダウンをさせようとしますが、マコはおさまりそうにありませんヽ(#`Д´)ノ ムキー!
才能は認めているんですけれどね。堀内が突っ込んだ気持ちも、わかります。マコだって曖昧な指示で、容赦なくダメ出ししていましたからねえ
一方、なつは、ラストに出てくる木の怪物に四苦八苦しております。
坂場はこう来ました。
「木がこんなふうに動くのはナゼですか?」
「なんとなく……木は歩きませんから、根拠はありません」
じゃあ樹齢は何年ですか? 森で何年過ごしてきたのでしょうか?」
「そんなこと言われてもわかりません……」
なつもこうして、坂場のダメ出しにイライラ…「分からない」と簡単に言うなつに私もイライラ
マコが、ちょっと意地悪な顔して、
「落ち着いて、怒ると余計にムカつくよ」と自分が諭されたことを言い返すのでした。
うーん、この状況よ。モモッチのような優しさはありません。
「ともかく描き直してください」
「そんなの無理! 無理です!」
なつは嘆きつつ、廊下で木の動きを考えつつ歩いて考えてみます。彼女なりのやり方なのでしょう。
試験でも、身振り手振りを見せていましたよね。
こういう一連の動きを指して 「広瀬すずさんに天然ぽい動きをさせて、受けさせたいのミエミエ〜」
ってみたいな指摘をみましたが・・・創造性と身体の動きが直結するタイプであれば、十分にありえることですね。
動きを掴みつつ、自分を納得させつつ、なつはひたすら描くしかありません。
はい、坂場が今朝も執拗でした。
この【指示がざっくりしすぎ問題】は、何度も指摘する通り、演劇部顧問の倉田先生が最初のように思えます。たとえば泰樹の酪農指導は、わかりやすいと言えばそうです。数えるように、指を折って搾れ。ただ、そんな泰樹も実はかなりざっくりな指導を最初からやっていますよね。
・学校に行かなくていいから、まずは酪農。 ・それからアイスクリーム。 ・そして怒っていい発言。 |
そこを踏まえると、本作の狙いもわかってきます。
成果として目に見えるもの。それはあくまで具体性のあるはっきりとしたものだけれども、氷山の一角に過ぎない。
人生経験。
魂で感じたこと。
伝わってくること。
創造性がそこにあるのかどうか?
ありのままに感じられるかどうか?
そこを求めると、きっとなにかが見えてくる。得られるものがある。
そんな風に描いていのではないでしょうか
『半分、青い。』の創作過程も、これができておりまして、秋風塾では、かけあみや時間制限ありのスケッチをこなす一方で、ディスカッションを通したプロットを練ることをしておりました。
あのドラマは、主人公がいきあたりばったりと批判されておりました。が、それはどうでしょうか。
鈴愛と律が、創造性を生かした道を歩むという点では、ブレがなかったと思います(´∀`)bグッ!!
もう一つの問題は
・夕見子恋は本物なのか? ・恋する自分に酔っていないか? ・騙されていないか? |
そこは【表裏比興】ですので、それを悟ったら相手を崖から容赦なく蹴落とす気配もあると……まぁ、高山くんも甘かったんだと思います
やっぱり雪次郎はその点いいと思うですよ😘
夕見子は、それまで彼を家を継ぐつまらない奴と思っていたところがある。
それが役者という道へ大胆にはみ出して、おもしろいと認めるようになった。
「気に入ったぁーッ!」
というのも、ありなんじゃないですかね。夕見子は夕見子なんだから(・∀・)ウン!!。
でも朝ドラで「抹殺」はないだろう。そう突っ込みどころがありすぎる、そんなやりとりがありました。
『半分、青い。』では鈴愛の「死んでくれ」が大騒動になりましたが、それどころじゃない😱
「男親はこういうとき、相手を抹殺したがる」
って、どういうことだ、おいっ!
これも作劇上の都合っちゃそうです。
何がなんでもじいちゃんを新宿に駆けつけさせる。そういう情熱はわかりました。
なんといってもあの草刈正雄さんですからね。やる気満々で演出し、ついに物騒な単語を入れてきて、視聴者の狙いを受け止めているように思えます(p゚∀゚q)おぉ♪
高山に重ねて新宿の泰樹をチラ見せする。受話器を握った深刻な顔を見せる。
そして抹殺!
準備は全て整いました。
といっても、昭和で物理的抹殺は無理ですからね。
精神的抹殺でいきましょう(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!
いや、高山に恨みはないのですが、見たいじゃないですか、朝ドラで抹殺( ̄m ̄〃)ぷぷっ!