【第87話あらすじ】「なつよ、ワクワクが止まらない(87)

なつ(広瀬すず)が初めて原画を務める短編映画の制作が始まった。脚本家をたてない坂場(中川大志)のやり方に、麻子(貫地谷しほり)は難色を示しながらも、下山(川島明)を中心になつや麻子、新人の動画マンが集まり、ストーリーの検討会が行われる。互いに意見を言い合いながら物語が少しずつできあがっていく中、今まで口を閉ざしていた新人動画マンの神地(染谷将太)が、突如遠慮なく意見をぶつけてきて…。

Yahoo!テレビより引用)

昭和34年(1959)年――何かが起きそうな予感の水曜日。企画を通すためのシーンがないのは、そこよりも彼がなぜ真剣に通したのか、どういう過程で制作するか、そこを厚く描きたかったからだと解釈するとします<(_D フムフム

かくして、短編アニメ映画『ヘンゼルとグレーテル』制作が始まります!

 

坂場は、長編とは違うやり方でやると宣言します。

これも彼の性格でしょうが、力強く伝えるというよりも、それが自然発生的と言いますか、マイペースではあります。

脚本自体を皆で作る・・・その申し出に、あの人からこんな反応が出てきます。

「それはどういうことですか……」

今日も目が暗い、あのマコです。イライラしている感情が、そこにはあります。

坂場は、アニメーターこそがキャラクターをふくらませるべきだと言い切りました。

なつの背景やデザインが脳裏にあるのでしょう。

なつのイメージが入り込まなければ、この短編には意義がないという確信があるわけです。

「アニメーターが息を吹き込むのです。本物にするのは、アニメーターです」

マコの顔に、ますますイライラが募ります。

そういえばこういう事は過去にも倉田と天陽でありました。

【指示がざっくりし過ぎなんだよ! 問題】です――魂をぶつけろって?

 何の色で、どんな大きさのキャンバスで、どういうタッチで、ストーリーは?

そういう指示なしで、互いになんとなく理解できていました。

それを演劇部ではなく、職場で挑戦するのです。マコタイプの胃はキリキリとしてくることでしょう😱

坂場の提案に、マコは動揺しています。

脚本がないとはどういうことなのか、理解が追いつかないのでしょう( Д )アラマッ

そのことを、喫茶店で仲に相談します。

しかし、仲は、坂場のやり方には口を挟まないとやんわりと言います。

マコ、なつ、坂場という、新たな挑戦者ならではの閃きを見たいようです。

何かいささか不穏なやりとりに思えてきましたよ。なんだかザワザワします(ll゚Д゚)怖ァ・・

 

ストーリー作り会議です――絵を描くこと。 描いて坂場に見せること。そうしてイメージを膨らませること。坂場はイメージを元にしたストーリー作りをするために、会議を始めます。

イメージボードを貼ったはよいものの、思い切り斜めになっている坂場です。

 不器用というよりも、まっすぐに貼る意味がわかっていないのかもしれません💧

この会議で突如神地という優れた発想力を持つ新人がいきなりちょうじょうするわけですが・・・

なにやらなつは、あの新人・神地とその発想にうっとりしている様子。

こ、これはもしや、なつ💓神地のフラグっすかぁびっくり

天陽、坂場、に続くなつの恋バナ要員のイケメン登場に少しウンザリ気味😅

 

しかし、マコはそれどころじゃない。

「これからどうする……坂場め、脚本を立てないだと!」

眉間に皺が寄りそうな、おそろしい状況です。

内容が不満ということではなく、何を作っていいのかわからないのだと思います。

話が前にあって、そこから描くこと・・・そんな従来のやり方を無視して、話を作りながら描くことになる。怖いけれど、ワクワクするなつ。一方で、プロット作りを求められることに、マコは恐怖を感じています。

するとそこへ、あの新人・神地が絵コンテを持ってドバーンとやってきました。

ダメなら指摘してね、と言いながら。

「ぜひ見せてくれ!……これ、君が描いたの?」

「ダメなら捨ててください」

神地はウキウキと、魔女から裏切らせることにしたと言うのです。

味方にしたい。 殺したくない。滑稽で、愛嬌がある。

子供達もきっとそうなれば喜ぶって。

「よかったですね、マコさん!」

なつはそう励まします。マコのキャラクターデザインであればこそ、そういう膨らませ方、動かし方ができたのですから。

「新人に褒められて喜んでいる場合じゃない……」

しかし、マコの心配に周囲は向き合っているのかどうかガーン

ああいうのがいてもおかしくない。

これからの漫画映画の時代にはあんな才能がいてもいいはずだ!と、盛り上がっています。

なつもウキウキしています。

そして父ナレはこう告げるのでした。

『なつよ、その心の昂りは、一体何だ?』

 

今日は貫地谷しほりさんの演技が圧倒的でした。むろん、皆それぞれよいのは踏まえた上で。

呆然として、時々魂が抜けかけています( ゚Д゚ )アラマッ

 堀内と彼女は、きっちりとしたスケジュール管理やプロジェクトがないと、燃え尽きて混乱して、困惑するタイプではないでしょうか。

倉田先生の指示問題の時、結構反応が割れていましたよね。

「あんな雑な指示ではわけわからん、そりゃ天陽もイライラするよ」

という受け止め方もあったもの。天陽はそこではなくて、

 「魂は訓練で作れない!」

という、ぶっとんだ方向性で苛立っていました。

マコならば、指示ざっくりでイライラしたんでしょうね。まさに、そういう苛立ち方をしています。

有能だからって、万能にはなれないものです。

なつは、不器用ながらマコのキャラクターデザインあってこそ、神地のアイデアも膨らむと励ますのですが、彼女の耳には、心には、届いているのやら……。